akamano’s diary

はてなダイアリーから引っ越した放置ブログです

BRM516宇都宮400km(愛称:農カントリー)

実はこれを書いているのは随分後になってからのことなのだが…

今年もまた、日程の関係で200kmの次が400kmになってしまった。天気予報は、日曜になってからが雨という話。今回のコースは前半に檜枝岐の上り下りがあり、甲子トンネルを超えてからはほぼ平坦のように見えたので、「檜枝岐を登って着替えて下りれば、まああとは最後の方に雨が来てもなんとかなるだろう」というような甘い気持ちでいた。



前日、宇都宮駅で「みんみん」の餃子を食ってから、スタート地点のすぐ近く「ホテル鶴」で前泊。森林公園は夜来ると真っ暗でかなり怖い。ホテルへの右折を通り過ぎてしまった。GPSが無かったら迷ってたかもしれない。



朝、どんよりとした天気。今回の新兵器は4つ。まずは前輪のクイック位置に付けたEL-520。この位置に付けると路面のくぼみなどが見えやすいそうな。そして、路上で寝る時のための防災シート。アルミで熱を反射し暖かいらしい。以上はここからの受け売り。さらに、ダウンチューブに取り付ける泥よけ(某イギリス通販でついでにクリック)。最後に、以前買っておいたけどまだ使ったことのないヘッドライト。Petzl tikkaというそれなりの高級品(らしい)。あとは雨に備えて雨具各種。ママチャリ長靴で走る人、痛いディスクホイールで走る人など様々。




スタート直後はそれなりに集団で走るが、やはり速い人はどんどん先に行く。川治温泉のあたりでそれなりの登りが出てきたので、これ幸いとばかりに後ろに後退。御池まで登る前に脚を使い切っちゃったら困るし、どうもやっぱり一人で走る方が性に合ってる。五十里湖がきれい。ダラダラと山王トンネルまで上ったら、あとはPC1まで下り。





沼田街道まで快適に下ったら、いよいよ御池までの1000m近い上り。道中スノーシェッドが怖かった以外は特に問題なかったのだが、最後の数キロの傾斜がつらかった。尾瀬国立公園の看板「よくきらった」「またきられ」になごむ。PC2で水の補給とドロップバック荷物で着替え。民主党の代表が決まったとかいうラジオが流れてた。

下りだが、つづら折りの最初の方で「おー景色いいなー」とか思ってたらコーナーが急激に迫ってきて「やべえ」と思って倒しこんだ。ら、前輪がスリップして超焦った。幸いなことに立て直せたので何も起きなかったのだが、運がよかったとしか言えない。



延々と下り40kmを走っていたらなんだかものすごく眠くなってしまい、途中たまらず駒止峠バイパスの入口にある温泉施設っぽいところで休憩。自転車の大集団がいたのだが、ブルベとは関係なかったようだ。ベストを見るとすぐ分かるのか、「ブルベですか」「何キロですか?」と聞かれた。マイナーと思っていたが、知ってる人は知ってるのだな。あんパン食って再び上りへ。駒止峠のトンネルは手前のスノーシェッドと連続しており、飛び込むのがちょっと怖かった。トンネル超えたらPC3まで下り。この時点で、かなり雲行きが怪しい感じになっていたが、天気予報をまだ信じていたのであった。

多少平地を走り、甲子トンネルへの上りに入るが、これがきつい。インナーローでへーこら漕いでるうちに日が暮れ、あたりは真っ暗。そこでヘッドライトを点灯してみたら、アラこれは便利。頭を向けるだけでGPSもサイコンもよく見えるし、ヘッドライトで照らせない左右もカバーできる。素晴らしい。ただ、このあたりは大規模な工事が行われているらしく、Google Mapsの地図とGPSログが一致してない。正直、引いてきたルートにも自信がなかったのでどこまで上りが続くのか分からずに不安であったが、ほぼ予想通りの距離で甲子トンネル入口に着くと、それっぽい車とテントが。シークレットPCであった。


4kmのトンネルを抜けたらあとは急勾配の下り。あたりは真っ暗。今こそムーンシャインHIDの出番だ!ということでスイッチオン。50km/hで下っても全然問題なし。しかし、このあたりから雨が本降りに…。PC4直前で諦めて雨具を装着。(シューズカバーはPC2から付けっぱなし)


PC4からは完全に雨中走行。何も考えずにとにかく走るだけ。ここからは大きな上り下りはほとんど無い。のだが、微妙なアップダウンが連続して全然楽ができない。話が違うヨ。

PC5に辿り着くと、なにやら屋内に人がいる様子。ここの道の駅は夜中に屋内スペースを使えるようだ(というか、スタッフの方がお願いして開けて貰っているのだろうか)。例の防災シートにくるまって寝ている人もいる。なるほど、ここで寝ていけという配慮なのだなあ。しかし、まだ時間が12時前ということもあり、余り眠くない。食い物も、さっきついうっかりメンチカツサンドとか食ってしまったので胃がもたれておりゼリーしか食えない。どうしようかなあ、とにかくここで寝ておかないとあとが辛そうだなあ、ということで机に突っ伏してみるがほとんど眠れず。結局、1時間ぼーっとしただけで走り始めることになった。

そこから先はまた微妙なアップダウン。しかも、日付が変わって睡魔もいよいよ襲ってくる。辛い…が、どうにかこうにかPC6に到着。平均速度は大分落ちている。最初、椅子に座っていたのがスタッフの方とは気付かず、横に座らせてもらおうとしてしまった。寒いので無理矢理カレーヌードルを腹に流し込む。そしてどうにも眠いので、コンビニ横のクリニック?の玄関スペースでマットの上で容赦なく雑魚寝。相変わらずエクストリームなスポーツだ。30分程だろうか、おもむろに起き上がり缶コーヒー飲んでさああと40kmだーと出発したはいいが、思いっきり来た方向に逆走。スタッフの方が大声で何か言ってるので何だろうと思っていたのだが、はっと気付いて赤面。車まで出させてしまい、大変申し訳ない。

ここである程度眠れたので、以前の600kmの時のように走行中に気を失うようなことはなかった。とはいえやはり眠いので、念のため強強打破をドーピングしつつ、なんとかゴールの宇都宮森林公園に到着。ダレモイナイ…と思いきやワゴン車の中から人が。かなり遅いゴールだったのかしら。タイムはギリギリ24時間を切るくらい?

ブルベカードを提出し、記念写真を撮っていただき、荷物を受け取って、さて終わり…ではないんだなあ。雨の中宇都宮駅まで走るのがまた一苦労。さらに、駅に着いた後、荷物を取り出してみるとダイナパックの中が浸水している。フレームに付けておいた輪行袋もぐっしょり濡れており、このまま駅に持ち込むのが大変はばかられる状況。バックパックも肩紐が濡れており、背負うと水が…

どうしたものかと思ったが、輪行袋は広げてしばらくしたらなんとなく乾いてきたような雰囲気なので良心の呵責を無視して駅に突入。新幹線が混んでたらどうしようかと思ったが幸いなことに大丈夫だった。あとは自宅まで輪行袋に入れたまま。

さて、今回得られた教訓としては

輪行袋をぬらすとヤバイが、乾くのは早い。
ダイナパックは防水ではない。→実は、最近買うとレインカバーが付いているらしい。そんなの付いてなかったんだが…→仕方がないので別売品を買った。
・今回は、いつも使っていたモンペルのゴアテックス雨具ではなく、パールイズミのレーシングレインパンツ・レインジャケットというのを使ったのだが、よっぽど酷い雨でなければこれで十分だった。容積がほぼ半分になったので、実はダイナパックDXは不要だったのではないかという気も。
・レインシューズカバーは、一晩雨に降られると浸水する。最後は結局中がぐしょぐしょだった。オマケに穴が空いてしまった。そういうものだと思った方がよさそうだ。
・前輪クイック位置に取り付けたEL-520は確かに役に立ったが、最近のキャットアイ製品に使われているフレックスタイト方式だと振動でゆるんでくるようだ。ここに取り付けるなら従来方式にしたほうがいい。
・ヘルメットに付けるヘッドライトは夜間走行には必須と思った方がいい。コースがややこしいときやパンク修理においては難易度が全然違うと思われる。ただし、たった数十グラムとはいえヘルメットが前に傾いてしまう。なんとなく首も凝るような気がする。
・泥よけはどんなチャチなものでもあると無しでは大違い。今回のダウンチューブ取り付け型でもかなり役に立った。ある程度の雨中走行が見込まれるなら何かしらの泥よけを付けないのは愚かだと思った。
・自転車とは関係ないが、パナソニックの今年でたシェーバー新製品はよく剃れる。二日目でもあまり伸びてなかった。

ダイナパックのレインカバーについては、装着すると後部に取り付けたテールランプが隠れてしまうという問題があるため、仕方ないのでシートステイに取り付けるテールランプを購入した。