akamano’s diary

はてなダイアリーから引っ越した放置ブログです

BRM313千葉200km犬吠埼「暴風ブルベ」レポート

今年3回目のブルベ、BRM313千葉200km犬吠埼に行ってきた。200ばっかり3回目。前回のBRM221宇都宮200km以来、結局ローラー30分しか乗ってないという体たらくで、200km走れるのか不安になる。更に、事前の気象情報は、天気は大丈夫そうだが東南からの風が風速10mという恐ろしい事を言っている。九十九里浜を延々走るのに、果たしてどうなるのだろうか。

コースはこちら

当日朝。4時に起きて輪行袖ヶ浦に。今回も電車の中で日が昇った。

既に強風が吹いている。自転車を組み立てていたら輪行袋のヒモやスプロケカバーが飛ばされて困った。隣で組み立ててる人に拾ってもらったりした。「今からこれじゃ思いやられますねえ」などと会話。

スタート地点まで4km程走る。ちょうど同時開催の300km組がスタートするところだった。

ふと横を見ると、ZIPPの超ディープリム(80mmだったか90mmだったか)を履いている人がいる。この風でこれはヤバイでしょう…

PC1までは房総半島を横断して太平洋に向かう。多少の上り下りはあるが目立った峠はなく、そして追い風基調なので廻してるだけで30km/h位出る。楽なものだ。帰りが怖いけど…

PC1到着。海に面すると風が更に強くなる。鶏五目おにぎり(醤油味がいい)と赤飯(腹持ちがいい)と補給用パン(薄皮つぶあんパンはなかった)をゲット。

出発前にクランクを廻したら「ザリザリ」と嫌な音が。何かと思ったら、どうも風で飛んできた砂が駆動系に入り込んで音を立てているようだ。なんだか俺様のチタンスプロケが削れそうでいやなのだが仕方ない。

PC2までは九十九里浜に沿って県道30号をひたすら北上。進行方向と暴風の風向きが一致して、先ほどにも増してスピードが出る。35km/h以上も楽勝。ああ恐ろしい… ただし、横風もかなり強く、時々ハンドルが取られて本当に怖い思いもした。

犬吠埼が近づくと県道30号が終わり国道126号のアップダウンが始まる。そして途中分岐する県道286号「銚子ドーバーライン」が断崖絶壁に沿って走っているのだが、これが本日のハイライトともいうべき区間だった。強烈な追い風で、橋の欄干か何かがもの凄いピューピューという音を立てているのだが、40km/hオーバーで走っている自分は周囲の空気と一緒に動いているので全くの無風状態。わけがわからん。かと思うと突然横向きに突風が吹いてきてがけの下に落ちるのではないかという恐怖がよぎる。

なんとか最後の上りを追えてPC2へ。みんな風に備えて自転車を深く傾けて立てかけている。


近くに銚子電鉄の駅があり、ちょうど桃鉄ペイントの電車が止まっていた。


眠気に備えてレッドブルと今日2個目の鶏五目おにぎりと寿司サンドを食って出発。さてここまで楽をした分、地獄の向かい風が100km以上待っている…

銚子ドーバーラインの帰り。まだ脚は残っているので向かい風+上りも頑張って登るのだが、強風に乗って飛んでくる砂が顔に当たって痛い痛い痛い。サングラスだけでは足りずグローブで手を覆いながら走る。コンタクトを付けてるので目に入ったら大変だ。

橋を過ぎた強風区間の上りで、ついに横風があまりにも酷く落車し損ねた。なんとかクリートを外して足を着けたので良かったのだが、さすがに身の危険を感じて仕方なく押して歩く事にする。後ろを走った人もやはり押しており「こりゃ無理だわ…」などと話をする。

考えてみるに、今までブルベでは暗闇でも激坂でも押して歩いたことは無かったような気がする(忘れているだけかもしれないが)。激坂には負けなかったが、まさか風に負けてしまうとは…。

その後も激しい向かい風で脚はヘロヘロ。途中から20km/hも出せなくなってしまった。途中止まってコーラで活を入れるがあまり効果無し。他の方々も同じだったようで、あちこちのコンビニで休憩しているのが見られた。普段のブルベだとPC以外のコンビニで休んでいる姿はあまり見られないのに。

文字通り這々の体でPC3になんとか辿り着く。脚は売り切れてもはや巡航出力しか出せなくなっている。ここからは向かい風は弱くなるはずだが、それにしてもあと35km。大した距離ではないがつらい。本日3個目の鶏五目おにぎりと、他の人に釣られて買ったフランクフルトを食う。

ちなみに今回のドリンクは、某所で不味いと噂のアクエリアスプロとレッドブルにこだわってみた。アクエリアスプロはともかく、レッドブルは3本目を飲んだ後はさすがになんだか熱が出そうな感じがした。

道中で日が暮れた。太陽が赤いぜ…

PC4に到着。今回はここが距離的にはフィニッシュで、ここのレシートのタイムスタンプがゴールタイムとなる。思ったより向かい風が弱くて助かった。焼きたてに釣られて買った本日2本目のフランクフルトを食う。ここから更に、スタッフのいるゴール地点(スタート地点と同じ場所)まで16kmほどエキストラコースを走ることになる。

そしてゴール到着。意外に脚が復活していた。ブルベカードを提出してブルベ終了。頂いたいちごとたけのこの里オロナミンCがうまかった。

その後は、ゴールした方々と強風への恨み辛みを一通り話した後、袖ヶ浦駅から輪行で帰宅。

AJ千葉のブルベは、実は今回初参加だった。海沿いの風は千葉ブルベの名物らしいのだけど、さすがに今回は酷すぎた(と思いたい)。300kmを走っている人たちはさらに大変であったろう。僕が12時間を過ぎてゴールした後も、一人もゴールしている人がいなかった。剛脚揃いのブルベなら既にゴールしてる人がいてもおかしくない時間である。今年は房総半島一周の400kmに出ようかと思っているのだが、かなりそれを躊躇させる内容であった。今回は前回のような眠気が出なかったのは、レッドブルのお陰なのか、あるいは単につらすぎただけなのか気になる。

そういえば初参加の人は記念品が出るという話をブリーフィングの時にしていたのだけど、もらいそこねてしまった。

来週もブルベなので、それまでに少なくとも駆動系の砂を落としておかないと…