akamano’s diary

はてなダイアリーから引っ越した放置ブログです

大弛峠に行ってきた

鬼軍曹が「この季節は大弛峠だ!」というので、いつもの連中と山梨県の大弛峠に行ってきた。ここは標高差1800mを30kmで登る、ヒルクライムを満喫できる峠だ。ただし反対の長野県側はダートとなっているので、行ったら帰ってくるしかない。

実は前日に歩行中によそ見をして左足太ももを路上のポールに強打してしまい、参加が危ぶまれたのだが、痛みはあるものの自転車に乗る分にはあまり問題なさそうだったので参加することにした。自転車ってスバラシイ。

中央道の渋滞が予想されるので、今回は新宿から輪行ホリデー快速なら特急料金不要。天気は曇り気味だが、補給ポイントの少ないコースなのでこれくらいの方がちょうどいい。しかし車内の冷房が強すぎて凍えそうだった。特急ではないが全車両2階建て。

塩山駅で自転車を組み立て、コインロッカーに荷物を置いて出発。

窪平トンネルを抜けて左に曲がると、本格的に登りが始まる。

浄水場あたりまでの6〜7%の単調な上りをわりとまじめに登ったので、ボトルを丸々1本近く消費してしまった。しかも、前回まで営業していたらしい最後の補給ポイントの店?が廃業して自販機が無くなってしまっており、かなり不安な状況に。とはいえ背に腹は代えられないので適度に水を飲みつつ進む。

林道区間に入ると傾斜は多少緩くなり、また日陰と標高の上昇で汗も控えめになってきたので楽になった。

林道を抜けるとしばらく開けた道を走る。下界が見える。途中から一人で先行する形になり、黙々と琴川ダムまで走る。

琴川ダムで後続待ち。

管理事務所のトイレで水が補給できるということなので、休憩もかねてダムまで降りる。水が補給できて一安心。トイレも妙に近代的で、文明のありがたさを実感。

冬季閉鎖ゲートを過ぎ、200m程上昇するとしばらく平坦になる。ただし道は悪い。

前回、真冬に来たときはここから先の道が凍結していて、あきらめて引き返した。

そして最後の7kmは平均7.5%。けっこうきつい。しかも補給食が微妙に不足気味で、腹が減ってきてしまう。途中までは談笑しつつ登っていたのだが、残り2km地点で鬼軍曹のスイッチが入ってしまい、離されてしまう。速度はもう6km/hくらい。

ゆるゆると峠に到着。

せっかくなので大弛小屋で喫茶軽食していくことにする。

僕は腹が減っていたのでカレーとコーヒー。

どちらも普通にうまい(インスタントものではないように思えた)。しかも、この高地だというのにコーヒー300円、カレー700円の良心価格。さらに、前に来たことある、と言ったら割引してくれた。いいおやじさんだ。冬期封鎖直前にまた来ます、と約束して店を出た。気温は18℃で、さすが標高2300m。

この気温だとさすがに下りは半袖では寒い。一応持って来ておいたウィンドブレーカーを着て下り。速い二人はあっという間に先行して下っていく。僕は安全運転でぼちぼち。

と、途中で先行組が止まっている。どうやらパンクしたらしい。

普通にチューブを交換し、CO2ボンベで空気を入れようとしたら、何かがまずかったらしくガスが漏れてしまいうまくいかなかった。携帯ポンプで適当に空気を入れて下り再開。しかしまたすぐにパンク。原因がよく分からないので、なんとか駅までもてばいいやということで穴の開いたところにパッチを当ててゆっくり下ることにする。

その後は特にトラブル無く下り終了。途中にある温泉「花かげの湯」へ。

巨大なひまわりの花というのを久しぶりに見た。

風呂に入ってコーヒー牛乳飲んで、国道沿いにあるラーメン屋で夕飯。他に選択肢が余りないので、待ちが入るほどの混雑。餃子セットにライスが付いているのが誤算だった。カロリー収支を考えるとプラスになってしまった気がする。

さらにコンビニでビールとつまみを買って塩山駅へ。帰りは特急かいじ。4人席が取れなかったので待っている間駅のホームでビールを開けて乾杯。車内では疲れて皆眠っていたようだった。

大弛峠は、ひたすら坂を登りたいときにはいいコースなのだが、補給ポイントがもうちょっとあると安心できるんだが。距離にしたらたった30kmだが、これがブルベのコースに組み入れられていたらかなり厳しいだろうなあ。