BRM324神奈川200km(富士山一周)レポート(と特急あさぎりの思い出、DSC-TX300Vレビュー続き)
先週の京都300kmをDNSしてしまい、仕切り直しのBRM324。200kmの観光コースだしリハビリにはちょうどいいや、などと甘く見ていたら地味にきつかった。週初めの天気予報は土曜日雨だったのだが、後半になるにつれて雨が前に移動。前日時点では、雨は朝方までということになっていたのだが…
今回は地元近くのスタートだったので、前日実家で前泊。いつものとおり特急あさぎりで行こうとしたら、一週間前のダイヤ改正で一番遅い時間の列車が無くなってしまっていた。ついでにJR371系、小田急RSE型も退役。
思えば20年近く前、一人暮らしのために東京に出てくるときに乗ってきたのが(多分)あさぎりであった。その頃ちょうど、あさぎりが沼津まで延長され、またJRとの相互乗り入れとなり371系車両が投入されたのだ。
それ以来幾度となく東京と地元を往復したが、値段と手間と時間でほとんどあさぎりを使っていた気がする。むかし東北から東京に出てくる夜行列車とかが無くなるのを惜しんだ人たちというのはこういう気分だったのだなあ、としみじみ感じた。ダイヤ改正の前に一度乗っておけばよかった、と鉄でもないのに思ったのであった。
それはさておき、仕方ないので東京から東海道線に乗ったのであった。乗り換えの手間と時間はかかるが、グリーン車に乗ってもあさぎりと値段はあまり変わらない。
翌朝、外はまだ雨。駅まで自走したらそれだけで力尽きそうなので車で送ってもらう。御殿場線の始発で松田まで。
外はすごい霧。
松田→新松田で乗り換え。不思議な格好をした人が反対側のホームにいた。
開成駅に到着。集まってる。
自転車を準備。
受付で、ご無沙汰しているS國さんからブルベカードを受領。Ks_style1さんやbossaさん、のんのんさん、つかぽんさんなど知ってる方が何人かいらっしゃったのでご挨拶。
ブリーフィング開始。
車検を済ませて出発。
市街地を走り、小田急の踏切と東名高速を越えて246へ向かう。途中ちょっとした丘で集団は分散、単独で走るがボトルが空な事に気づき、自販機で買ってる間にまた後ろへ。
後ろから速い人に抜かれた、と思ったらあずまさんだった。
246のアップダウンをしばらく走り、伊勢原市役所前の交差点を左折して宮ヶ瀬までの登りに入る。
交差点分かれ道。
このあたりは、2年前の愛鷹300kmで暴風の中夜中に走った思い出深い道である。バス停やベンチが倒れていたのを思い出す。
大型車両が頻繁に通り、こんな狭い道も。
途中、何回か止まったりしていてbossaさんに何回も抜かれた。五つ子疑惑?
愛鷹300kmの時はこのセブンイレブンがPCで、埼玉のホテルにチェックインが0時過ぎそうだというのを連絡したという記憶がある。
この後しばらくしてから本格的ヒルクライムに。
登り切って宮ヶ瀬湖畔。霧が出ている。上がったと思った雨がまたちょっと降り出してきてガッカリ。
いくつかちょっとした丘を越えて道志みちに合流。しばらく走ってしまったが、この先コンビニがしばらくないし、50km近く走っているので手前のヤマザキショップで休憩するために引き返した。
あとからのんのんさんが到着。ひとくち羊羹というのを教えてもらった。雨はなんとか止んだようだ。
しばらくは霧が残り、路面もウェットだった。道志みちってもっと緩やかな印象だったのだが、意外にだるく20km/hを維持できない。脚が劣化しているのか…
西に行くにつれて路面が乾いてきた。所々だが青空も覗くように。
最近ブルベ業界で話題の、閉店してしまったヤマザキショップ。この界隈数十キロの範囲では唯一のコンビニ、サイクリストのオアシスだったのに、残念な事である。道の駅が出来たのが影響しているのだろうか?
その、道の駅どうしに参加者が停まっている。きっと食い物があるに違いないが、頂上ゴールで時間に余裕が無いはずなのでスルー。
標高が上がると、道端には雪が残っている。
最後の数キロがかなりの斜度なので、あらかじめエネルギーを補給。
雪解け水で再び路面はウェット。
最後の方は10km/hも維持できなかったが、なんとか山伏峠に到着。
写真を撮ってちょっと下り、PC1のローソン到着。12:10頃で、クローズ時間の30分前だった。やはり厳しい。
天気はまだすっきりしないが、西の方はもう晴れているように見える。
なんだか今日はガッツリ食いたい気分だったので、カップラーメンに湯を注いでみた。
[twitter:@PIKA_NEW]さんに声をかけて頂いた。残念ながらここでDNFとのこと。
クローズ時間も近づき、そろそろ出発しようと思っていたら、なんと愛鷹300kmを走っているはずのがくさんがやってきた。うしろからのんのんさんも到着。相当速いペースじゃないと追いつかれないと思っていたのだが…
さらに引き続き、bossaさん夫妻、同じく愛鷹300走行中のわかばさんも到着(ここはPCじゃないのだけど)。今回はコースが重なっていたため遭遇が予期されてはいたけど、実際お会いできたのでよかった。
クローズ時間を10分ほど過ぎて出発。次は確か河口湖までは下り基調だからなんとかなる…と思っていた。
山中湖。天気は回復傾向。
しかし、進路が北西になると向かい風が激しくなり、下りの割にスピードが出ない。確か前回の富士山一周の時は50km/hだった記憶があるのだが…平地になると20km/h維持が精々になってしまった。
スバルライン入り口。大分青空になってきたのだが、まだ富士山は隠れていた。
鳴沢まで西進し、左折してあさぎり高原の登りへ。スピード20km/hから更に低下。
もう完全に晴れたと思っていたのだが、ここで小さな雹が降ってきた。写真では見にくいけど…
ほぼ最高地点の、本栖湖が見える展望台。
ここからは標高差600mの豪快な下り。50〜60km/hで爆走。
途中、富士山がやっと顔を出してきた。観光ブルベの面目躍如。
下りきってPC2到着。Ks_style1さんが先にいらっしゃった。
これまた今日はガッツリ食いたい気分だったので、いつもは食べないこんなものに手を出してみる。
後から来た、つかぽんさんのフレッシュチームの後ろに続いて出発。
微妙なアップダウンの山道を越えて国道469号に出たところで、絶景ポイント。
駿河湾がよく見える。
反対側には富士山。
しばし撮影タイム。
なんだか夏のような写真。
その後は、十里木に向けてのヒルクライム。
途中、愛鷹300kmのシークレットPCで埼玉スタッフが待機しているところがあった。先日お会いした[twitter:@takuya_a]さんもいたけど、こちらには気づかなかった模様。かなりの傾斜で、6〜8km/hでへろへろ登る。こういう所で10km/hを維持できないと今年の目標である宇都宮山岳は完走できないんだよなあ、と痛感しつつ走る。単に体重を減らすだけではなく、やはり山で速くなりたかったら山を沢山走るしかないとは思うのだが…。このままだと今年も金精峠にやられて終了になってしまう。ぶつぶつぶつ。
ピークちょっと手前の、こどもの国からの富士山。雲が完全に消え、日差しもいい角度でこの日一番綺麗な富士山だった。
ここでつかぽんさんのチームをパスし先行。
十里木の射撃場、富士サファリパークのピークを過ぎ、下りに入る手前の忠ちゃん牧場で撮影。日はもう大分傾いている。
あとここからは下るだけ。まず大野原まで急勾配、板妻まで平坦。
時間に余裕が出来たと踏んで、グルメポイントの山崎精肉店に立ち寄る。
メンチカツとわさびコロッケ。
あとからつかぽんさんチームもやってきた。
日暮れ前の富士山。246に出る前にライト点灯。
あとは前回同様、実家の近くを通過し、246から旧道を通って松田まで下り。風もほとんど無くなっていた。前回通過してしまい難儀した清水橋交差点も今回はOK。
そして19:10頃ゴール。タイムは12時間ちょっと。200kmで12時間を越えたブルベは久しぶりのような気がする。(山岳除く) 去年の今頃は信濃の山岳コースで10時間切れていたのに、やはり不摂生とトレーニング不足なんだろうか。
スタッフS國さんやあずまさん、Ks_style1さん、後から来たつかぽんさんチームの方などとちょっと話をして、開成駅から輪行。ちょっと用事があって小田原方面へ。
最初に書いたとおり今回は観光コースだと思って甘く見ていたのだがけっこう大変だった。しかし雨が午前中で上がって晴れてくれてよかった。
今回晴天下で初めて使ったDSC-TX300Vだが、縮小して使う分には十分な画質だと思った。今日のような風景はメリハリを強くして取ってくれるので、素人でもなんかそれっぽい写真が撮れる。また、最後の写真のように極端に光量が小さい場合でもかなり明るく撮影してくれるのがブルベではありがたい。下の写真は同じ場所をiPhone4SのHDRで撮ったものだが、明らかに違うのが分かる。