akamano’s diary

はてなダイアリーから引っ越した放置ブログです

BRM515神奈川400km青葉レポート(居眠り落車未遂やっちゃったブルベ)

先週に引き続き2週連続の400km、BRM515神奈川400km青葉に行ってきた。

先週が好天だっただけに2週連続なんていい話は無いだろう…と思っていたがどうやら天気はいいらしい。

今回も当日輪行で到達可能なスタート時間だったので3:30に起きて出発。しかし前日あまり早く寝ることが出来ずに睡眠不足気味。これが後で効いてくることになってしまった。

登戸駅まで輪行

多摩川沿いのスタート地点。快晴だ。

400kmだというのにこの参加者数。流石神奈川?

8つに分かれてウェーブスタートとなった。また、pikasyacho さんと思われる方を見かけたので御挨拶。かわいい名前からはちょっと違った印象の方でした(笑)

本来のスタート時刻から35分遅れでスタート。もちろん、その分は後で走行時間から引かれる事になる。スタート直後にいきなりミスコースし、本来上を通るべき橋の下を通過してしまった。1km程余計に走る羽目に。

事前情報通り、岩蔵街道に出るまでひたすら信号が多い。青葉ブルベはこれがちょっとなー。

岩蔵街道に入りやっと快適。ほどなくPC1。例によって鶏五目おにぎりを補給。暑いので上に着ていたジャケットはダイナパックに押し込み、アームウォーマーも外して日焼け止めを塗る。ここまでは極緩やかな上り。


次の区間は、飯能から秩父に行く、山伏峠越えの山岳区間。前半は入間川と名栗川沿いの比較的緩やかな上りで、快調に登っていく。サイクリストも多い。どこかのチームが練習走行をしていた。


途中で右折したあたりから傾斜が厳しくなるが、まだ脚が元気なので問題なし。普通のサイクリングなら秩父に着いたあたりでお疲れ様でした、なのでこれくらいでいいのだが、少々調子に乗りすぎた感じ。まだこれから300km以上走らなければならないのだ。

峠を越えると秩父まで快適な下り。グリーンラインを走った後にいつも行く武甲温泉をスルーし、PC2へ。実に気持ちのいい山岳区間だった。

PC2でおにぎりを補給し出発。峠を2つ越えて、峠の釜飯で有名な横川に向かって北上する。区間終盤、段々きつくなってくる傾斜が辛くなり始める。やはり最初に飛ばしすぎたか。安中市に入ったあたりでファンタオレンジ休憩。その間に何人かに抜かれた。



PC3は、コンビニではなく、釜飯の「おぎのや」。当然のごとく釜飯を食う。おにぎりを補給の主食としている僕としてはうってつけのメニューだが、何故か他に食べている人があまりいなかった。暖かくてうまかった。考えてみると、ブルベでコンビニ飯以外の補給食を食べたのはこれが初めてではなかろうか?

次の区間、まずは碓氷峠を軽井沢まで登る。碓氷峠は上から下ったときの印象しか残っておらず、傾斜が急で道が悪いというイメージだった。

前回ツーリングで碓氷峠を下ったときは、この歩道橋のあたりでGPSがハンドルアタッチメントから外れて落下、壊してしまった苦い思い出がある。


観光名所の眼鏡橋(だっけ)。

上り始めてみると、意外なほど調子がいい。傾斜もそんなにきつくない。自分にしては珍しく、先行する人を何人も追い抜いてしまった。上昇するにつれ下がる気温も心地いい。こんなにいい峠だったとは、と認識を新たにした。路面が補修されていたのかもしれない。

長野県との境になる峠。記念撮影。

続く軽井沢一帯の平地は、追い風もあり35km/hで快走。途中脇道に入ったあたりで一緒に走っていた3人ごとミスコースしかける。

300mほど下ったあと、ちょっと登ってPC4。既に日没で気温が結構下がっていた。補給も味噌汁を追加。

今回は七分丈のタイツ、いわゆるニッカーを穿いていたのだが、冬用のタイツにしてこなかったことを後悔した。改めて考えると、自転車ウェアの春用とか冬用という表現は、昼間走る事を想定しているのであって、気温が下がる夜にはもう1枚必要なんだよな。とりあえず上は防風ジャケットを持っているので安心。

次は野辺山へ向けて600m以上の上り…。

やはり200km以上走ってからの上りはつらい。気温は10度だが、登っている最中は厚着だと暑くなってしまう。途中何度か休憩を入れつつ登る。

頂上の野辺山駅、鉄道最高地点のあたりは標高1400m近く、ガスっていた。

そこを越えると、韮崎まで標高差1000mを一気に下る。真っ暗な区間も多く、それなりに慎重に下る。時々路面の凹凸でタイヤが突き上げられて怖い思いをした。PC5では参加者の人も「この時間にこの下りはヤバイよなあ」と言っていた。途中寒さに負けて自販機休憩。

そしてPC5到着。とにかく寒いので暖かい補給食。

今回は大体0時前にPC5の韮崎に着くのが予想されていたので、もし仮眠するならこのあたりのデニーズだろうか、と考えていた。しかしPC5を出た時点で貯金が2時間15分程だったのと、やはりあまり眠くなかったので、この先の国道20号沿いでも店はあるだろう、と思い出発した。このあたりの判断の甘さがまだまだ経験というか、覚悟不足なんだろうなあ。

しばらく国道20号を走り、それなりに店もあるのだが入りそびれてしまい、結局御坂みちへの上りに入る直前、最後のマクドナルドと思われる店まで来てしまった。

それなりに眠くなっており、ここで少々寝ていくか、と思ったのだが、なんだか店内がDQNっぽい客で激しく混雑しているのが見えてしまった。あの状況で堂々と眠れるほどの度胸は無い…。ここでもまた覚悟の甘さが露呈してしまった。

結局仮眠をしないまま最後の難関、御坂みちに入ってしまった。やはり上りになると体が温まって眠くなる。フラフラ走っていると、店の脇にベンチのあるファミリーマートを発見!これ幸いとばかりにおにぎりと水を買って、店の脇のベンチにごろりと横になる。風はしのげないので正直寒いが、何もない路上で寝るよりはマシ。しかし、やはり寝ようと思うと眠れない。


結局十数分くらいは意識を失えたと思うが、その程度。なんだかんだで50分位時間をロスしてしまったので、急いで再び上りへ。

ここから御坂トンネルまでが今回の暗夜行路区間だった。10km/h以下で朦朧とした意識のままなんとかトンネルまで辿り着いた。

トンネルの中は暖かいが、歩道がないので中で眠ることは出来なさそうだった。しかし、よく見ると何のためか分からないが側面に空洞があり、真にヤバイ状況ならここでも寝られるなあ、などと考えた。

御坂トンネルを出ると気温が入る前よりも更に下がっていた。グローブを冬用に交換し、下りに入る。河口湖まで降り、勝手知ったる国道139号を通って山中湖へ。

山中湖に着いた頃には既に空が明るくなっていた。しかし眠い。

最後のPC6に到着。途中の仮眠と御坂みちでのスローペースが災いし、到着した時点で貯金が50分程になってしまっていた。


眠いし寒いし疲れているが、とにかく早く出発しなければならない。急いで飯を食ったが、結局出発時点での貯金は25分。後はほぼ下りだからなんとかなると信じたいところ…

最初の山伏峠と同名の山伏峠までひいこら登り、そこから先の道志みちはとにかく時間を稼ぐ為に下ハンドルを持ってスピードを上げまくる。しかし、流石に眠気も厳しくなっており、途中でこれはやばそうだと思ってスピードを緩める。というか、途中何度か道端で休んだ。

そんな状態のなか、気をつけていたつもりだったのだがついうっかり下りの最中で意識を失い、数瞬後コントロールを失って落車しかけているのに気付いた。とっさにバランスを取ったのだが間に合わず、左側、ちょうど下ハンドルの高さあたりのコンクリート壁に突っ込んでしまった。左手はハンドルから手を離していたので無事だったのだが、左側STIレバーが壊れてしまったかと思った。しかし幸いなことに、壁の高さが絶妙で、下ハンドルの下側を削っただけで助かった。スピードがそんなに出ていなかったのも良かった。

ハンドルはこんな感じに削れてしまったが、怪我をしたり、そうでなくてもフレームやブレーキレバーを壊してしまうよりはよっぽどましだった。とはいえ、ブルベを初めて以来、いつかはやってしまうんではないかと思っていたことを、ついにやってしまった。反省することしきりである。もし、山伏峠を下りはじめの、50km/h超出していた時にこれをやったら、下手をしたら死んでいた可能性もあるだろう。

流石にすぐには走り出す気になれなかったので、適当に安全な場所で数分休んだ後、下りを再開。道志みちの終盤はアップダウンが多く、日が昇るにつれ気温も上がってきたので途中でジャケットを脱ぐ。ブルベは寒暖差との戦いだなあ、と実感。

小倉橋を渡った後は、最後の市街地、信号が多い地帯。ダラダラと流し、ゴール地点のコンビニに到着。結局、1時間14分程のマージンを残してのゴールとなった。

これくらいの余裕があるのなら、もうちょっとどこかで寝てから走るべきであった。また、寝られる場所で寝るという思い切りも必要だ。このあたりがまだまだ経験不足なのだなあと今回は痛感した。そうでなければ、十分な余裕を持って走れる程の脚力を頑張って手に入れるしかない。ブルベの制限時間というのは良くできている。

ゴール後は、スタッフの居るデニーズでブルベカードを提出し、近くの鶴川駅から輪行で帰京した。

東京に戻った後、なるしまフレンドに行ってハンドルの状況を見せたのだが、この程度なら使い続けてもまあ問題無いでしょう、という判定だった(商売っ気のないメカニックの人だ)。カーボンハンドルで交換すると3万円近いこともあり、とりあえずバーテープだけ交換することにする。

(後日談)先週の509宇都宮400kmより筋肉痛が酷くない。確かに激坂は少なかったが、最後の方はいかなる登りもインナーローという状況は変わらなかった。ひょっとして、東京に帰った後なるしまの開店を待って神宮周辺をタラタラと流していたのがちょうどいい回復走になったのだろうか…。