明神峠を通って富士山一周
この週末は所用で帰省していたのだが、この時期に田舎に行くのに自転車持って行かないのはもったいないだろう、ということでデッキに荷物を置けない小田急車両の特急あさぎりに自転車を乗せてきた。(ゴルフバッグ置き場に運良く置けた)
御殿場から山中湖に抜けるのには国道138号の籠坂峠が一般的だが、富士スピードウェイの方に明神峠という裏道が存在する。裏道といっても県道なのだが、以前車で通ったときにその激坂っぷりにビックリした。確か16%という標識があった。そして、そこを自転車で登っている猛者がいて、「これはいつか自分も自転車で来なければ」と思っていたのだ。
しかし、登って降りてくるだけではつまらないので、今までブルベなどで通った道を繋げて約110kmの富士山一周コースを設定してみた。
富士宮から御殿場までは、富士山スカイラインを経由するルートもあるのだが、激坂を登った後にはきっと後悔すると思ったので自重しておいた。(そして、心底自重して良かったと走っている時思った)
近所のコンビニで水と氷と補給食をゲット。箱根方向から走ってきたご同類も。
平地区間でアップは終わっていたのだが、さすがに厳しく2km位走ったところで小休止。汗が滝のように流れるのでサングラスは外してサドルバッグに。今日もボトル2本満タンで持って来たのだが、この時点で既に心許なくなってしまった。やっぱり酷い激坂だった。
途中からは蛇行しまくり。遠くに富士スピードウェイからエンジン音が聞こえてくる。
きたよ、この○パターンコンクリート。これが出たらやばいよ…
そして、ついに出た16%の標識。やはり記憶に間違いはなかった。ここで止まるともう再発進できないので、必死で蛇行する。
退避スペースまでたどり着いたので再度休憩。水はほとんど無くなってしまった。やばい。
神奈川県と静岡県の県境で傾斜は一度落ち着いた。しばし休み。
ここから先も登りではあるが、斜度はだいぶ緩くなった。風景を楽しむ程度の余裕はできた。
山梨県との県境。ここからは下り。
山中湖から河口湖町までは、下り+追い風で超快適。旧鎌倉街道では車と一緒に50km/h巡航。
AJ神奈川のブルベでPCに使われる河口湖インター近くのローソンで昼飯。そうめんがうまい。
アートな人には有名?らしい、変な形のほうとう屋。中には普通にいすとテーブルが並んでいた。
微妙に登っている国道139号をしばらく西に進み、途中県道71号へ左折。ここでドリンク補給。
アップダウンを繰り返す、森の中の道を通って朝霧高原方向へ。
開けたところに、本栖湖を望む展望駐車場がある。暑いが風が気持ちいい。あああ夏だ。
ここからは18kmかけて500m下る快適区間。40km/h〜50km/hで巡航。そして最後の上りに入る前のコンビニでドリンク補給。
しかし国道469号に合流すると日陰はほとんど無くなり、単調な上りになる。斜度はたいしたことないのだが、さすがに脚は売り切れ気味、そして暑い、日差しがきつい…
しかしこの区間はそう長く続かなかった。十里木の集落のあたりがほぼピーク。サファリパークの裏、クレー射撃場のあたりにある温度計は27℃。標高は900m近い。
サファリパーク入り口。ここからは10%の下りワインディングロード。ブルベでは夜間走行だったので安全のため別経路が設定されていた。
自衛隊演習場のど真ん中を突っ切る道。ブルベの時は、強風の中、野焼きをやって3人が亡くなったちょうどその日の夜だった……今日は明るいからいいけど。
スタート地点に戻って無事富士山一周達成。
感想としては、最初の明神峠がやはり厳しかった。あとで調べてみたら、最初の4kmで500m登っていた。平均12.5%。こ れ は ひ ど い。というか、最初から調べておけばよかった。あの有名な和田峠をさらに酷くしたような感じだろうか。自分はやる気にならないが、激坂マニアのタイムトライアルコースとしては最適なんじゃないですかね。