akamano’s diary

はてなダイアリーから引っ越した放置ブログです

BRM1008中部1000km中部一周レポート(4日目)

(3日目から続く)

本当は1日分に収めて順番通り見やすくしたかったのだが、はてなダイアリーの制限(1日64k文字?)に引っかかって切られてしまったので翌日分へ…

4日目(PC10〜ゴール)

4日目のつぶやき


PC10中津川〜PC11八百津

正直、この区間で覚えている事はかなり限定的だ。特に最初の方。小さな上り下りがさっきと同様無限に繰り返されていたようだ。県道394号に入るまでは割と市街地だったような気がする。

しかしその県道394号が地獄ロードだった。県道68号から左折するところから第1弾の登りが始まる。霧が妙に濃くなってきて、それが街灯に照らされ幻想的な雰囲気。百数十メートルの登りなのだが、最初にいきなり(おそらく)10%クラスの激坂を登らされ、その後も道幅が広くなって6〜7%くらいの登り。さっきの仮眠のおかげで意識が混濁するようなことはなかったが、それでもやはり睡眠不足には変わりなく、頂上からちょっと下ったところで路肩に数分うずくまる。

下って一回国道418号を走った後、再度県道394号に曲がる。ここからが第2弾の登り。こちらが本当に酷かった。田んぼと民家の間にあるような細い道をくねくねと曲がり、崖のような場所につづら折りで無理矢理作った道を登らされる。15%くらいあるんではないか。道幅は車1台分。下から軽トラが走ってきて困った。「崖崩れするから木を切るな」みたいな看板が立っていた。これでも県道。900km以上走ってきた後でこんな所を登らせるとは……。というか、明らかにコース作成者はこれを狙っているに違いない。これぞブルベ!というのを実感しまくり。期待通り登ってやろうじゃないの、登らなきゃ認定取れねえんだよ! というような事を叫びながらダンシングしてた。こんな場所、どこか他にもあったような気がするがどこだったっけか。やっぱりブルベで走ったような…

GPSによると1.2kmで134m登ったようだ。平均でも11%。上の方は多少斜度が緩くなっていた。

この写真は恵那市瑞浪市の境で、ここで終わりかと思って写真を撮ったのだがまだ登りが続いていて絶望した。空は既に明るくなっていた。

県道65号につながったところから先は下り基調なのだが、実際には微妙なアップダウンであり、下りは下ハンドルで頭を下げ加速、そのまま慣性で登り、を繰り返す。明るくなっていたのでブレーキをほとんど使わず走ることができ、割と楽だった。県道366号に入ったところで一度登り返し。雨乞山のあたりでピーク。8%の下りワインディングロードを40km/hで攻めて下る。トンネルの出口の急カーブで路面に水が流れており、ちょっとオーバースピード気味で進入してしまったのでかなり焦った。崖の下は木曽川…。

丸山ダムを右手に見つつ橋を渡り、あーこれで後は平地だ、と思ったのだが、ダムから国道418号までの登りが壁のようにそびえ立っていた。こりゃ立ち止まったら発進不可能だ、どうしたものかと思ったのだが、しばらく考えて冷静になり、普通に自転車を押して上まで上がった。距離にして数十メートルだったし。

そしてPC11着は7:15、走行距離960km。

クローズまでの余裕はわずか30分。やはり、PC10での睡眠時間の決断がかなり重要だったようだ。あと30分余計に寝ていたら危なかったということだ。この距離になると、12km/h平均しか出ないというのはやはりランドヌールの経験則から導き出された数字なんだろうか。

また、僕はGPSのルート通りに走ったので大丈夫だったのだが、この区間でミスコースした人がかなりいたようだ。「もう時間が無い、この下りに賭けるしかない」→命を賭けたダウンヒル敢行→実はそっちはミスコースでした、というような悲劇があったらしい。確かに県道の標識だけが頼りのような場所もあり、キューシートだけでは厳しいと思った。(きっとこれも本来はキューシートだけで迷いながら走るのがブルベなのだろう)

ここにもK村さんがいたっけかな?暖かいものを食って補給。

後から何人かやってきたのだが、やはり口々に登りの酷さとコースがわかりにくかったことを言っていた。

完全に夜は明け、快晴のいい天気になっていた。長く辛かった夜が明けた。


PC11八百津〜ゴール

8:00前にPC11を出発。残り45km位を3時間で走ればよい。ほぼ平地なので、ここまで来ればあとは怖いのはメカトラブルと居眠り落車だけだ。特に快晴で気温が上がりそうなので、眠気には注意しなければならない。

多少の追い風も手伝い、最初の方は平地30km/h巡航。しかしさすがにすぐに脚がだれてしまった。また、愛知県と岐阜県の境までわずかに登りになっているあたりで20km/hがせいぜいになってしまう。また日が昇るにつれ気温がどんどん上がり、こういう状態の時に特有の、走行中に突然0.5秒くらい意識が飛ぶ現象が出てきた。はやくゴールに飛び込まねば…

犬山駅〜犬山橋のあたりで交通量が増えさらに気を抜けなくなる。9:30頃に最後のレシートチェックポイント(PCではない)のコンビニに入る。眠気を抑えるために今更だがコーラと強強打破をドーピング。事故らないように、事故らないように。

すっかり暑くなった陽気のなか、愛岐大橋を渡って木曽川沿いを走り光明寺運動公園に入る。堤防の上は向かい風だったものの、遙か向こうに山並みが見えてなかなかの絶景。もうすぐ、この長旅も終わりである。

公園内もGPSのままに走っただけだが、かなりわかりにくい。どうやら公園内にサイクリングロードがありそれを走るらしい。

…のはずだったのだが、なにやら人が多すぎる。サイクリングロードなのだから自転車専用のはずなのに、人に占拠されてまともに走れない状態。誘導の人が叫んでいるのを聞くと、どうやらウォーキングイベントのようだ。これは計算外というか、コース選択間違ってるだろう…。ここまで来て時間的に間に合わないことはなさそうだが…

そんなわけで最後の最後まで気が抜けなかったが、無事ゴール地点に到着。結局、制限時間30分前の完走となった。

直前に何人かの集団がゴールしていたので、ゴール手続きの順番待ち。

さすがに1000km、3日間の道のりを走ってくると、互いの名前を知らなくても連帯感が生じるものである。特にスタッフの方には随所で声をかけていただいて、また大変お世話になった。予想通りS谷さんは既にゴールされていたと思われる。

PCのレシートを袋から出すとき、いつも「足りなかったらどうしよう」という不安に駆られるのだが、今回もそういう事はなく無事完走認定がもらえた。メダルも申請。これでブルベは終了、ではない。家に帰るまでがブルベです。

ゴール後

ゴール時のサイコン。途中、センサーが作動しなかった区間があったので残念ながら1,000kmの表示を拝むことは出来なかった。

ひとしきり参加者、スタッフと思い出話やコースに対する恨み辛み?を話したりしたあと、預かってもらっていた荷物を受け取り、片付け。

急ぐこともないのでダラダラとしていたら、K村さんから「飯食いに行くけど一緒に行く?」というお誘いを頂いたので連れて行ってもらう事に。

運動公園から自転車で数分のFun Funという洋食屋へ。とにかく肉が食いたかったのでハンバーグを頼んだのだが、ここはカレーがおすすめとのことだった。でもうまかった。自転車の話題に限らず、楽しい時間を過ごさせていただいた。

この後は、尾張一宮駅の向こうにある温泉施設(楽だの湯というところ)に行くつもりだったのだが、K村さんに「フィンランドの方がいいよ、フィンランド」という情報をもらったので、一緒に飯を食った参加者のY田さんが尾張一宮方面に行くというので帰りがてら案内してもらうことにした。

スタッフの方に別れを告げ、荷物を担いで国道22号バイパスを走る。さすがに1000km走った後重い荷物を担いでいるとつらい。道すがら幻覚がやばかった話などをする。

これがフィンランドという名の健康ランド

ブルベっぽい自転車が駐輪場に置いてある、と思ったら一人(U木さん、AJ千葉スタッフだそうだ)ちょうど出てくる所だったので、必然的にY田さんと3人で立ち話に。結構長いこといろいろな事を話した。

お二人と別れ、中に入って早速フロ。設備はまあ古く見えるが普通の健康ランド。体をひとしきり洗って、岩盤浴のプレートの上で横になっていたら、さすがに睡眠不足が効いてきてそのまましばらく眠ってしまった。

適当にダラダラしつつ着替えたり歯を磨いたりして尾張一宮まで自走し輪行。琵琶湖を半周してきた帰りという人が同じ場所で自転車を組み立てていたが、1000kmブルベの話をするとさすがにビックリしていた。

後は乗り換えの名古屋駅で名古屋っぽい夕飯(味噌カツ手羽先)を食って帰宅。これにて本年度のブルベは終了となった。

(まとめと総括、後日談 に続く…)