akamano’s diary

はてなダイアリーから引っ越した放置ブログです

BRM1008中部1000km中部一周レポート(まとめと総括、後日談)

(4日目から続く)

翌日は有給休暇を取ってあったので、モンベルショップにゴアテックス雨具の修理用パッチを買いに行ったり、諸々ついでにOrcaをなるしまにオーバーホールに出しに行ったり(洗車が面倒というのも正直ある)、ツイッターでブルベの思い出をつぶやいたりしていた。また、高岡のコンビニから送った荷物が前日に届いていたので再配達で受け取った。日本の物流はエライ。(主にヤマト運輸)

あと、未だ残る左手親指の痛みと、今回やってしまった左膝の痛みを見てもらいに整形外科へ。

このレポートを3週間かけて書いていて改めて思ったのだが、本当に色々なことが詰まったブルベだった。距離から言えば当たり前と言えば当たり前なのだが、普通のブルベ3回を一つにまとめてしまったような感がある。1日目、2日目、3日目とそれぞれ別のイベントのようだが、繋げて走ったんだよなあ。不思議な感じだ。

勝手にインプレッション

  • よかったもの
    • CRAFTの半袖アンダーウェア(暑くても寒くてもこれ1枚で快適)
    • 防水ソックス(今回も快適)
    • ゴムネット(ローテクだがあると積載量が全然違う)
    • ゴアテックス雨具(しかし落車で穴が空いてしまった…)
    • GT-OIL(雨天後注油したら変速時の音がなくなった!)
    • 軍手(濡れたら使い捨て ゴム付きは高いし手が痛くなるので普通ので)
    • Dura-Ace Di2のバッテリー(1000kmでもLEDはグリーンのままだった)
    • 北陸地方のバス停(完全個室、座布団でもてなしてくれる)
    • アソスシャーミークリーム(これ無しのロングライドはあり得ない)
  • 悪かったもの
    • ANTAREXのライト(やっぱり水が浸入してる)
    • 設定のわかりにくいサイコン(緊急時には困る…)
    • 挙動不審のGPS(しかもログが溢れても何も言わない)
    • 融雪用配管(雪国では常識なのか?)
    • 俺様の貧脚

教訓

  • 機械の挙動はちゃんと実験で理解しておけ(GPSログフルの反省)
  • 1000km走るときはサイコンもセンサーも電池を新品にしておくべき
  • 1日中雨に降られてグローブがどうしようもないときは、軍手(滑り止め等のない、普通の安いやつ)をコンビニで買って、濡れたら捨てる、の繰り返しが結局一番快適なようだ。
  • ログあふれの心配を考えると、ロギング専用のGPSを別に稼働させるのが一番安心なんだろうか。(M-241か、TripMate850あたり?)
    • Foretrex401は最初から道案内専用として使う
  • 不要物のコンビニ発送は600kmのブルベでももっと積極的に使っても良いと思った。軽量化は正義。

睡眠について

今回のブルベで分かったのだが、僕の場合、マトモに(といっても仮眠に過ぎないのだが)眠れるかどうかは環境と時刻の2つに依存してしまう。どちらが欠けてもだめみたいだ。つまり、環境が良くても日付が変わる以前では眠くならないし(とはいえホテルで風呂に入った後ベッドに入ればそりゃ眠れるだろうけど、逆に起きられなくなりそうだ)、逆に明け方近くの眠くて死にそうな時でも、環境が悪いと高々10分程度しか眠れないようだ。

去年のBRM627宇都宮600kmでは、トンネルの中で1時間位眠れたはずなのだが、あれは近くに同じブルベの参加者の人がいたから安心して眠れたのだろうか。環境はかなり悪かったはずだ。

考えてみると、先日の北海道600kmにしろ、今回の車中仮眠にせよ、まとまった時間仮眠を取れた場合の共通点は、スタッフや参加者が周りにいた、というところにもある。とすると、今後はそれを戦略的に狙って走るべきだろうか。うーむ。

脚力について

ブルベがレースではないにしても、制限時間がある以上、長距離を「確実に」走るためにはやはり今の脚力では不足している。そして脚力を上げようと思ったら、もちろんトレーニングが必要なわけだが、なかなかそのモチベーションが維持できない。

だから、「速い人と一緒に走る」ことにより、自分がいかに遅いかを常に自覚し続ける必要があるのではないかと、今回S谷さんの後ろを走りながらつくづく思った。

自分の性格として、「影響範囲が自分だけに限られている時はひたすら怠けてしまうが、他の人に迷惑がかかってしまうと割と必死になる」という部分が見られるので、怠け者としては結果的に「一人で走る方が気が楽」になり、実際に一人でばかり走っている。そこをあえてひっくり返すため、多人数で走るクラブランのようなイベントに参加すると結果的にトレーニングになりそうな気がする。

とはいえ、実際に参加するまでにはかなりエネルギーの壁が大きそうだ…

PBPへの見通し

AJのホームページにもあるとおり、来年のPBPは参加者数制限が予想されるため、今年の認定距離によって優先順位が決まることになっている。そして、認定距離が3,200kmを超えた人が上限を超えた場合はその人たちの間での抽選となるため、3,200km以上走る事が一つの分岐点となる。

それに関しては既にBRM918北海道600kmで達成しているので今回は特に何もないのだが(3,200km以上どれだけ認定されても扱いは同じ)、今回は初めて1,000kmを通して走ったので、そういう意味ではPBP完走への試金石でもあった。

PBPのコースは今回の海岸線のような100m〜200m位のアップダウンが延々続くとのことで、かなりつらい、というかいやらしいコースのようだ。当然、距離も今回よりさらに200km増える。そして、これが実は一番大きいのかもしれないが、周囲の人(参加者、スタッフ、そして沿道の普通の人たち全て)にはほとんど言葉が通じず(英語すら怪しい?)、また日本のようにコンビニや自販機が随所にあって休憩できる環境ではない、という条件がある。

今回1000kmを完走できたのはいくつかの幸運が重なったからであると思うのだが、日本国内でこの調子では、相当不安が残る。まず、多少のトラブルがあっても完走するには今の脚力では絶対的に不足していることが分かったので、それをまずどうにかしないと。さらに、道に迷った時やトラブル時等に必要な最低限のフランス語はさすがに覚えていかないとまずいだろう。(その程度なら会話機能付きの電子辞書でどうにかなるか?)

というわけで、こちらもかなり困難そうな感じ。

まとめ

ネガティブな事ばかり書いたが、やはり1000kmを完走したというのは一つのフラグであり、今後600kmまでのブルベを走る上での自信にもつながることには間違いない。それに驕って油断することのないよう、来年もブルベを走っていきたいものだ。

おまけ:かかったお金

独身貴族の身分なのでホイホイとブルベの予定を入れているが、時間はともかく費用をあまりまじめに集計したことがなかったのでやってみた。

費目 金額(円) 内訳等
新幹線+JR 21,230 東京-名古屋-尾張一宮 乗車券+特急券10,990 尾張一宮-名古屋-東京乗車券6,300特急券(エクスプレス予約e特急券)3,940
ホテル 6,150 一泊
外食 7,108 駅弁(前日)1,570 コンビニ(前日)2,028 RESTAURANT Fun Fun(完走後)1,000 キッチンなごや(完走後)2,510
風呂 2,630 北陸健康センターアラピア 630(通常の半額の日) フィンランド(完走後)2,000
コンビニ補給等 15,780 正確にはレシートがないので不明
薬、軍手、その他走行中の費用 6,474 シップ、目薬1878 荷物用紙袋368 ガムテープ178 軍手58 宅急便640 消毒薬630 絆創膏160 歯ブラシセット336 貼るカイロ98 軍手200 電池(単三8本、単四4本、CR3032 2個)1,928
参加費 1,500
メダル 1,000
おみやげ 1,890 会社用
合計 63,762

うーむ、やはり結構かかってる…参加費は激安なんだが…