akamano’s diary

はてなダイアリーから引っ越した放置ブログです

奥多摩山岳練で上日川峠初体験

フレッシュを1週間後に控え、飲み会三連チャンですっかり不健康になってしまった体にカツを入れるべく、今週末は奥多摩に行くことにした。また、柳沢峠に向かう国道411号のおいらん淵付近で建設中だったトンネルが開通して旧道が封鎖されている、という情報もあったのでそれも確認したかった。

いつも行く柳沢峠だけではチャレンジ分が不足していたので、いつかは行こうと思っていた、大菩薩嶺方面の上日川峠に行ってみることにした。塩山に下る途中に峠の入り口っぽい看板があり、気になっていたのだ。[twitter:@koganei3]さんによると、良いコースらしい…が、前日コースをルートラボで引いてみると、平均10%の坂が数キロ続くように見える。峠を一つ越えた後、登れるのだろうか?コースは笹子トンネルを抜けて大月まで160km。

7:30に出発。都内の天気は上々、秋の空。早朝は暑くも寒くもなく道も快適だったが、新青梅街道は8:30を過ぎると車が増え、また気温も上昇。

2時間程度で最初の休憩。ガリガリ君を補給。毎度毎度思うのだが、やはり青梅までは電車で来る(輪行)のが無駄に体力も精神力も消耗しなくて済む(時間は、輪行の手間や電車の待ち合わせを考えるとそんなに大きくは違わない)。今回は距離を稼ぎたかったので仕方ないが、もうちょっと違う道を開拓するべきか。

青梅からは吉野街道。適度な登りに入り、車の量も減って調子が出てきた。奥多摩のコンビニ終点ヤマザキで2回目の補給。

奥多摩湖への登りで心拍数も170まで上がった。湖畔の駐車場で息を整え、峠へ。相変わらず天気は良く暑い。


道の駅たばやまで休憩。暑いのでまたアイス。


ついさっき、自分を追い抜いていったEurope Carの緑ジャージの人が「柳沢峠ですか、暑いですね」と話しかけてくれた。

そして、ここがおいらん淵手前のトンネルその1。大常木トンネルという名前のようだ。


以前の道がどこにあったのかよく分からない位に整備されてしまっている。旧道へは、人が一人通れるくらいの通路はあるが既に完全閉鎖っぽい状態。うーん、予想はしていたとはいえ、もう一回くらい走っておきたかったかも。このあたりは、柳沢峠でも一番好きな雰囲気だったのだ。車が通らなければ全く音がせず、「山はいい!」と走りながら実感できた。残念。

こちらは出口。


すぐに次のトンネルの入り口が見える。こちらも旧道は閉鎖されている。


橋の途中から旧道が見える。

一之瀬高橋トンネルというようだ。

出口。

旧道との接続点。

出来てしまえば数分で通過するトンネルだが、建設には数年と数億のコストがかかっているらしい。こんな所でも税金を継続的に投入して整備するのが日本の公共事業というやつか。そのおかげで我々は快適なツーリングが出来るわけなのだが…

しばらく感慨に浸って走っていると、なにやら前方で人が立って車を止めている。今時ヒッチハイクか?と思ったが、どうもそうではなく、「前方で事故が起きている」という注意喚起だった。バイクなので▲表示板も持っていないということか。

通ってみると、単車が炎上して真っ黒になっていた。けが人がいる気配は無かったが、いったいどう事故ったらこんな状態になるんだ?

通過して暫くすると、上の方から先ほどのEurope Carジャージの人が降りてきた。「さすが速いですね!」と声をかけたかったのだが、「事故車があるので気をつけて!」と伝えるのが精一杯だった。

最後の1km区間。気温は27℃だった(写ってないけど)。このあたりで、先ほどの事故処理に向かうと思われる消防車や救急車数台とすれ違った。あれだけの事故にしては妙に多いが、実は大事故だったのだろうか?

峠に到着。雲がかかっているが富士山がきれいに見えた。


これから更にひと登りしなければならないので、ソフトクリームとカレーうどんでカロリー補給。


30分ほどで出発。

標高900m位まで下ったら、裂石のこの看板。ここから登りに入る。


ちょっと覗いてみると、いきなり激坂が始まっていて萎える。このまま塩山まで下ってしまおうか…とも思ったが鉄の意志で上りに入る。ボトルの水は8分目位まで残っていたのでそのまま。

最初が一番きつかった。GPSはいきなり15%表示。1km程の酷い区間を抜けると多少楽になったが、それでも10%近い。9%の坂が楽だ、と思える時点でおかしい。


その後も多少の緩急はあるものの、8〜12%程度の坂をひたすら8km程登らされた。うーん、確かにMTBのギアならいいコースと言えるんだろうか…

GPSの標高グラフをひたすら睨む。汗はポタポタしたたり落ちる。時速は6km/h程度。

やっとの事で上日川峠に到着。バス停で写真を撮っていたら、ジョギングでここまで上がってきたという人たちが話しかけてきた。それも、この激坂を含む10kmを1時間でというからかなりのものだ。自転車と変わらない。なんでもマラソン大会があって、速い人は30分ソコソコで登るのだという。



標高が1600m近いのでさすがに涼しい。日が落ちてしまう前に国道20号まで下りきってしまいたいので、早々に出発。

ここから先は、一回激坂の上り返しがある以外は国道20号まで高速な下り。対向車は少ないが時々やってきて気が抜けない。


景徳院のあたりで日が落ち、なんとか暗くなる前に下り切れた。あとは大月まで下るだけなのだが、笹子トンネルに入るのがなんとなく怖いのでどうしようか、道の駅甲斐大和でトイレ休憩しつつ考える。まあでもここまで来たんだし、あと今回初投入のライト(CATEYE HL-EL540)の性能も試したかったので、当初の計画を完了させることにする。

走ってみれば、笹子トンネルの中は(実際は緩い登りのようだが)平坦で30km/h巡航、暖かいし明るいし快適だった。時々来る大型車が怖いが、交通量がそれほど多くなく避けていってくれた。R20も快適な下りだったが、最後の数キロが渋滞で進みにくかった。(路肩を走ったので)

大月駅に到着。急いで特急の時刻を確かめるが、空席があるのは1時間後のかいじだけ。仕方なく購入し、輪行パッキングをする。さて、空き時間でうどんでも食うか、と思ったら店員が店じまいを始めている。ちょうど閉店時間の19時だったようだ…

仕方ないのでちょっと離れたコンビニで揚げ物を購入して夕飯。帰宅の途についた。