akamano’s diary

はてなダイアリーから引っ越した放置ブログです

BRM1011長万部400kmレポート(4)

(続き)

PC5は、PC2と同じ北檜山のローソン。4時前の一番寒そうな時間帯に到着。汗をかいているのだが寒くてレインウェアを脱ぐこともできない。暖かいうどん(蕎麦はなくなってた)とコーンスープ、缶コーヒーブラックを寒さで震えながら食べる。寒すぎて座ることもできず、立ち食い。さすがにちょっとヤバイと思い、コンビニで売っていたネックウォーマーと使い捨てカイロ*2を購入。ここではtwitterに書き込む余裕すらなかった。

ここで、LEDライトの光量があからさまに減少していることに気がついた。前回福岡300kmの時にコンビニで買ったアルカリ乾電池をそのまま入れていたEL-520の方だ。一度OFFしてONしたら多少復活した。一方、同じ時間点灯していたEL-530にはフル充電のエネループを入れてあったのだがこちらは全然変わらない。EL-520はアルカリ電池連続点灯で60時間のカタログスペックなのでそのままで今回も大丈夫かと思ったのだが、よく考えるとパッケージには確か、前照灯として使える明るさの時間はそれより短いような記述があった気がする(LEDライトの類は昇圧回路を通して負荷側は一定電圧電流なものと思っていたがEL-520の連続点灯モードはそうではないらしい)。それに加えて今回は0度近い低温環境である。やはりアルカリはニッケル水素二次電池に比べると寒さに弱い&放電に伴い電圧が減少してしまうので、スタート直後の光量で勝るにしてもエネループを毎回フル充電のほうが長距離ライドには適しているのではないか。特に冬。エネループとアルカリの比較については、いつかEL-520で電流電圧の記録を取って測定したいと思っている。(などということを考える余裕はこの時は無かったが)

走り始めてみると、ネックウォーマーはやはり自転車用ではないので口を覆うと息が苦しく、またすぐ湿ってきてしまう。サングラスもすぐ曇ってしまい不便だが、防寒にはかえられないのでハァハァしながら走る。頬にあててある使い捨てカイロも全然暖かくならない。どうも、この気温では使い捨てカイロは役に立たないようだ。そして眠い。



しかし、走っているうちに段々東の方が白んできた。しばらく待てば日が昇ってきて暖かくなりそうだ。バス停を見つけたのでしばらく休憩。GPSで日の出時間を確認すると、5:48とある。あと10分程度で日が昇ると思うと希望が出てくる。


花石トンネル出口でまた眠くなり、しばらく道端でしゃがみ込む。日が出てきているので寒さは和らいでいるが、周囲の植物の葉っぱには霜が降りていた。ダラダラと20km/hくらいで美利河ダムまで走り、トイレ休憩。ぴりか、と読むらしいがすごい地名だな。美利河峠を越えたらもうすぐに国道5号だ、と思っていたが意外に距離があった。


太陽光のお陰で眠気はほぼ消え、時間ももう間に合うことは確実なのでタラタラと走る。国道5号を北上し、長万部手前で左折し、ゴールの長万部公園到着。やれやれ。


ゴール地点では、スタッフや先にゴールされた方々が出迎えてくれた。ブルベカードを提出し、炭火で焼いた肉や芋などを頂く。スープカレーも体が温まってうまい。PC5では僕が最後のようだったので、その後誰かを抜いた記憶もないし最下位かなあと思っていたのだが、まだゴールしていない人もいるようだ。どこで抜いたのだろう。しばらく今回の苦労話で盛り上がる。バス停で寝た話をしたところ、1000kmだか1200kmだかのときにバス停で7時間(!)寝た人がいる、という話を聞いた。こうなるともはや「ホテルバス停」である。そのサバイバル能力もすごいが、7時間寝ても大丈夫な時間を稼ぐ脚力もすごい。一方僕は、長距離乗った後である程度以上の上りにはいると斜度に関わらずインナーローで10km/h以下になってしまう。この貧脚をどうにかしたい。今回はPC1までの向かい風と峠で既にその状態になってしまった。これでは1000km走れないなあ。



テントの撤収が始まったのでお礼を言ってゴール地点を後にする。北海道のブルベは参加者が多くない分、僕のような新参者でもスッと会話に入りやすく、単に走っただけ以上に楽しむことが出来た。また、北海道の道は信号が少なくて路側帯も広い場所が多いので快適に走ることができた。また来年も少なくとも1回は参加しよう、と思うのであった。

ところで、今までのブルベでは走った後1ヶ月近く右足の親指がしびれてしまっていたので、今回はクリートの位置をかなり後ろよりに変えてみた。すると、全くしびれなくなったわけではないのだがかなり軽減されたようだ。あとは右足ばかり踏み込みすぎなのかなあ。そして今回もシャーミークリームのお陰で擦れによる尻の痛みは全く無かった。(圧迫による痛みは多少あったが)

(続く)