akamano’s diary

はてなダイアリーから引っ越した放置ブログです

BRM403宇都宮300km(「4月の雪」ブルベ)レポート

先週一回休みのあと三週連続となるBRM300kmの第1弾、宇都宮300km。去年のBRM808と復路はほぼ同じだが、往路は茨城県内のコースとなる。前々日までに簡単な整備は終わらせておいたのだが、キューシート読みや荷物のまとめは前日になってしまった。午後半休を取っていたので最初は18時頃宇都宮に行くつもりだったのだが、なんだかんだ言って家を出たのが18時になってしまった。上野駅からホームにちょうど入ってきた新幹線に乗車。自転車はゴルフバッグスペースに置けた。

経路上の天気予報は、夕方あたりに0mmで雨の予報が入っている他は晴れか曇り。最低気温は2℃とかなり低い。前回も雨に降られたのだが、雨具を身につけて登ったらむしろ体力を消耗してしまったという経験があったので、今回は「多少の雨ならまあ雨具は不要だろう」と軽い気持ちでレインコートを持たずに出発してしまった。これがその後大いなる悲劇を生むのだが…


そんなこんなでまたきたよ宇都宮。

前回は中途半端に駅から遠いホテルに泊まってしまって輪行が面倒だった反省から、今回は宇都宮駅直近のホテルを予約した。輪行袋のままホテルに突入できて便利。荷物を置いて外出。


ここで一つ問題が発生。今回はVAIO Pを持参してきたのだが、巻き取り式ACケーブルのプラグが片側アースで大きくなっており、ホテルのコンセントに入らない。片方大きいのが正しいだろうと思うが…。そういえば駅前にはヨドバシカメラがあったのを思い出し、夕飯がてら買い物に外出。ちなみに前回忘れた外部ポートアダプタはちゃんと持って来た。

外出するとき、エレベーターに乗り合わせた女性に「ブルベに出場するんですか?」と声をかけられた。普通のジーンズ姿だったのになんで分かったのだろう、SPD-SL靴を履いてるからかな?と思ったら、駅のホームで輪行姿を目撃されていたらしい。同じ7時スタートとのこと。(ちなみに、ちゃんと彼氏っぽい人が横にいましたヨ)

夕飯はTwitterのTLに触発されて、駅ビルに入っている「みんみん」にしようと思ったのだが、なんといつの間にか無くなっていた…。ホームページにも確かに閉店と書いてある。なんてこった。仕方がないので先にヨドバシでACタップを買って、ホテル近くの餃子屋でニンニク餃子2人前とライス大を食う。


やっぱ餃子はニンニクがたっぷり入ってないとな。ちなみにヨドバシソングにはちゃんと宇都宮バージョンがあった。

その後コンビニで朝飯を調達してホテルに戻り、風呂に入って全力で寝。それでも23時くらいにはなってしまった。



翌朝、天気は曇り。レーパンジャージ着てブルベ行くよ!

ホテル前で自転車を組み立て出発。途中何人かブルベ参加者を見かける。


スタート地点の森林公園に一番近いセブンイレブンが無くなってた…。看板と新しい建物っぽいものがあるので立替だろうか。今回は先に買っておいたのだが、ここでいつもドリンク調達していたので困る。


森林公園着。ブリーフィング開始前に雨がポツポツ降ってきていやな感じ…。急遽タープが広げられる。


昨年末の新車購入時に一度は注文しておきながら、シートポストが丸くない問題で泣く泣く諦めたTIME RX INSTINCTに乗ってる方を発見。思わず話しかけてしまう。やはりこの方もシートポストが丸くないのが不満とのこと。やっぱいい色だなあ〜羨ましい…。


スタート直前には晴れ間が。ママチャリランドヌールのへばなさんも到着。8時スタートの模様。


最後尾の第5ウェーブ(7:10)でスタート。



PC1までは大きな上り下りはなく、比較的平坦。いつもの宇都宮コース。天気もとりあえず大丈夫そう。しかし後々の山岳地帯に備え、足は温存気味。風も今のところ強くない。

PC1到着。朝飯が早かったので既にかなりの空腹状態。そんなときに

こんな風景を見せられてしまったので、思わずチキン串カツなどというものを買ってしまった。揚げ物は後々辛くなると分かっているのに、分かっているのにー。
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しかしうまかった。

半袖ジャージ・レーパンの方がいた。この方はこの後生き残ることが出来たのだろうか…。

PC2から山岳コースに入る。走りながら、早速さっきのチキンカツを胃の中に感じる。自分にはグルメブルベは無理だなあと思った。



タバッコ峠手前あたり。桜や菜の花が咲いてて平和だ…しかしその平和も長くは(ry


太子町との市境となるタバッコ峠。




続いて今回期待の(らしい)アップルライン。いきなり10%の看板がお出迎え。AJ宇都宮の宣伝文句に偽りはなく、確かにダイナミック且つ路面良。広域農道には珍しくちゃんとつづら折りになっている。(しないと大変なことになるだろうが…)


風景が開けた場所からはなかなかの眺め。しかし段々雲行きが怪しくなってくる。



下ってPC2到着。既に寒くなりかけだったのだが体が糖分を求めるのでアイスを買ってしまった。今回のブルベは食欲に歯止めがかからない感じ。そしていつものコーラと鶏五目おにぎり。

PC3までは常陸太田市境まで400m弱、その後一度下って高萩市境まで再び400m弱の登りとなる。




後半の登りに入ったあたりでついに雨がポツポツ。天気予報では0mmだったし、まあどうせすぐ止むだろうと思って走っていたのだが段々強くなってくる。雨具は持ってないので気休め程度にうすうすのウィンドブレーカーを着るが、当然あっというまに浸水。シートポストに付けたダイナパックは中身が濡れると致命的なので早々に防水カバーをかぶせる。


標高が上がるにつれ、どうも落ちてくるものが白くなってきた事に気づく。これは雹かみぞれ?

と思っていたら、完全に雪になってしまった。高い場所に来ると既に道ばたに積もっている。時々道路にある温度表示板は0℃を示しております。寒い…つめたい…


結局雪のまま峠の高萩市境まで来てしまった。この状況で下るのか?ほんとに下るのか?

最初はワインディングロードをおっかなびっくり下り始める。いかにもブレーキシューが削れてそうだ。見通しがきく場所まで来たらそれなりにスピードも出せるようになった。が、飛んでくる雪が顔に当たって痛い。今回のブルベもエクストリームだ! 降り続ける雨雪に「早く止んでくれえ早く止んでくれえ」とブツブツつぶやきながら走る。(本当に口に出してます)

もはやシューズの中は完全にぐちょぐちょになってしまった。たまたまグローブは2枚持って来て1枚は温存しておいたのでいいが、タイツもジャージも替えはない。そして気温は0℃。既に夕方なので気温は下がる一方だろう。さらに、この後には0mから700m越えの上りがあったような…きっと時間的には夜だぞ…

というようなことを考えるにつけ、DNF(途中リタイア)が頭をよぎる。しかも、次のPCは確か勿来の駅のすぐそばですぐ輪行できる。今から電車に乗れば宇都宮に戻るのも間に合うだろう。あーーどーしようかな。しかしそこは鋼のランドヌール精神で持ちこたえ、「天気が回復して一瞬でも太陽が見えたらがんばろう!」ということで自分を納得させる。

そうこうしているうちに雨は止んだ。GPSと腕時計の気圧高度計がいきなりマイナスに反転していたので、多分気圧の谷が通り過ぎたのだろう。空の一部に青空が見え、薄雲に隠れてではあるが太陽も確認できた。まあ、なんとかなるだろう、という気分になる。

向こうに見えるのは太平洋か。


そんな途中で見つけた萌え系?看板。警察署と交通安全協会の名前が入ってるから、一応オフィシャルなものなんだろう。なんというか、微妙。最近こういうのたまにあるな。

PCまでは後下りだけなのだが、途中でどうしようもなく空腹を感じたので買っておいたあんパンを食す。薄皮シリーズは無かった。


なんとかPC3到着。日は既に暮れかけている。コンビニのイートイン席でブルベカードのチェックを受ける。皆様やはり疲れ果てている様子。

PC3のトイレにてとりあえず可能な限りの対策を取ることにする。まず、グローブはあらかじめ厚手の冬用とインナーグローブを温存しておいたのでそれに替えて問題ない。タイツについてはもう諦める。ジャージも、トルソー部分はあまり濡れていなかったのでそのまま。一応インナーはCRAFTの冬用なので、濡れてなければ0℃でもなんとかなる。問題は腕部分だが、お守りとしてアームカバーを持って来ていたので、湿った長袖インナーの下に装着。その上からジャージとジャケット。そのうち湿ってしまうだろうが、断熱性はかなり上がるだろうと期待。靴下はコンビニで買って交換。濡れぼそったグローブと靴下はレジ袋に入れ、さらにタオルにくるんでジャージのポケットに入れる。アソスの靴下はさすがに捨てていくには忍びない…

スタッフの方によると、まだこの先雨が降っているらしいと言う。再度、心が折れかけるがまあそうなったらそうなったで考えればいいやということにする。

また、PC3に入ったときに気がついたのだが、LEDライトがいつの間にか点灯しっぱなしになっていた。スイッチを押しても消えない。どうも、中に水が入って接点をショートさせてしまっているようだ。まあ、どうせこの先は点灯するのだからいいが、だいぶ電池を無駄にしてしまった。

とかなんとか色々やってたら、到着してから1時間ぐらい経ってしまった。このときはまだあまり意識していなかったのだが、実はタイムリミットがだいぶ厳しくなっていた。

PC3からはいきなりの登りとなる。真っ暗の中登る峠道、気がつくと右隣を追い抜いていく参加者…これぞブルベ。とにかくペダルを回すのみ…

こういう時感じるのだが、Di2はやはりいい。きつくなってくると、脚を回すのとハンドルを握る以外のことに頭を使えなくなるので、ボタンを押せば確実に変速されるのはホントに楽。フロント変速も全く何の躊躇もなく出来るので、アップダウンを繰り返す広域農道にもありがたいことこの上ない。

途中、クローズまでの時間と残り距離を考えると、実はほとんど時間的余裕がないのではないか?という事に考え至る。

というわけで、少しでも時間を稼ぐために下りはLEDライトの明かりだけを頼りにかなりのスピードで下る。後ろに2,3人の方が着いてきていたように思う。ブレーキシューが減っているのでトーインが無くなって、ものすごいビビリ音が鳴りまくり。我ながらかなりがんばった下りだった。1回コーナーでひやっとしたけど…。後ろにいた方に、PC4到着直前に「ありがとうございましたー」と声をかけられた。


PC4到着。おなじみの道の駅塙。案の定、PCクローズまでは30分ちょっとしか時間がなかった。ここは休憩スペースがあってゆっくり休めるいいPCなのだが、急いで飯くってトイレ行って出発。出発した時間はクローズ時間の10分前だった。ここからは平地メインだからなんとかなると信じたい。また、ゴール地点では風はほぼ無い、というのをスタッフの方に聞いて多少安心する。この期に及んで向かい風に吹かれたりしたらたまらん。


途中、やはりLEDライトの照度が落ちているのに気付き、電池交換。

PC5に着いたのはクローズの1時間弱前だった。貯金が出来たので安心…と思ったが、ブルベカードを見ると最終距離は312kmとあるではないか!だまされた!12kmといえば、20km/hで走っても30分以上かかるんですが…。というか、そんなことは最初から分かっていた話ではある。


依然として余裕はあまりないのだが、寒くてたまらんので「冷え知らずさんの生姜豚汁」を買って飲む。あと使い捨てカイロを2個買ってタイツの中に突っ込む。で、Twitterにつぶやく暇もなく出発。

八溝グリーンラインのいやがらせアップダウンをだるくこなす。既に上りの速度は6〜8km/hに低下。途中何人もの方に抜かれた。しかし最後の上りを終えてからの無風平地では頑張って30km/hで走る。巡航する脚はまだあるんだが、つくづく上りが弱い。やはり体重が増加しているせいか。



いつも通りサンヒルズCC、鶴CCの坂を登って森林公園着。結局、ウェーブスタートで遅くスタートした10分を引いて、19時間34分でのフィニッシュだった。途中パンクでもしたら危ないところだった。

ブルベカードを提出し無事完走。頂いた味噌汁といちごがうまかった。いい時間なので早々にホテルに戻る。途中でシューズを乾燥させるためコンビニで新聞を買う。部屋に戻ってシャワーを浴びて、やっと冷え切った手足が生き返った。午前5時前に沈没。


翌朝起きて朝飯は餃子3人前。ご褒美ということで許して下さい。今回泊まったホテルはチェックアウトが11時なのでゆっくりしていられた。

そんな感じで今年初の雨中走行となったブルベはなんとか終了したのでした。

ところで、今回はForetrexのトラックログ記録頻度をLOWにしてみたが、300kmで80%にしかならなかった。精度は特に問題ないように見えるので、次はLOWESTにしてみることにする。