akamano’s diary

はてなダイアリーから引っ越した放置ブログです

BRM410千葉300kmレポート

3週連続300kmの2週目、BRM410千葉300。まずは前回の宇都宮300kmで食らったダメージのリカバリから。

点きっぱなしになってしまったLEDライトは、やはり浸水していた。しかし電池ケースの方は完全防水なのになんで本体は…と思ったら、ネジが緩んでいた。ネジで防水パッキンを挟み込む方式なので、これでは防水性が損なわれてしまう。バラした状態で2日ほど放置し乾燥させた後、ネジをしっかり締め付けた。


あと洗車の時に気付いたのだが、BB付近にあるチェーンステーのガードプレートと、Di2の配線をフレームに這わせるためのU字型ガイドが剥がれかけていた。これらはいずれも両面テープでフレームに貼り付けてあるのだが、たった1回の雨中走行で剥がれてしまうとは心許ない。とりあえず無くても走る分には支障なさそうだし、剥がれかけで放っておくと問題が起きそうだし無くしそうなので完全に剥がしてしまった。4/17の神奈川300kmが終わったらブルベは2週休みなので、なるしまに持っていこう…。

今週は平日夜の時間がなかなか取れず、前日まで宇都宮のレポートを書いたりしていて寝たのが11時過ぎになってしまった。当日は3:30起きだったので実質睡眠時間は4時間程度。まあなんとかなるだろうと思っていたのだが…

で、当日朝。5:10上野発の常磐線に乗っていつものようにiPod初音ミクソングを聴いていたら、いつの間にか寝落ちしてしまっていて、ハッと気がついたら降りるはずの我孫子駅でドアが閉まった瞬間だった。あーあ、やっちまった。仕方ないので次の天王台駅まで行って、すぐに反対方向の電車があれば戻り、無いようなら天王台から直接スタート地点まで行くつもりでいたが、実際には数分で反対方向の電車が来たので10分程度のロスだけで済んだ。


我孫子駅で自転車を組み立ててスタート地点の道の駅しょうなんへ。天気は曇りだが時々日も差しそうになる。


スタート地点。いつものように受付を済ませ、荷物を預かってもらえるかどうか聞いたところ預けられるそうなのでリュックを預けた。しばらくすると日も出てきて桜が綺麗。今回はDNSが100名定員のうち30名くらいいるそうだ。

ブリーフィング後、千葉ブルベ初参加の方は記念品があるというアナウンスがあったので、前回が初参加だったんだけどもらい忘れてしまった旨伝えてちゃっかり頂いた。ものは首から提げるカードケースのはがきサイズ版。なるほど今すぐ使えて実用的。ということで早速使ってみることにした。大きめサイズなのでブルベカードもプロフィールマップも余裕で入る。

綺麗なサイクリングロードが整備されている。


日が出て来て桜が美しい。

今回もウェーブスタート。7:10の組で出発。


不動峠までは平地。心配していた風もほとんど無く、あちこちで桜が綺麗だ。途中まで速い人に付いていったのだが、信号がしばらくない区間で千切れてしまった。

峠の直前でドリンク補給。ここも桜が多い。


まだ先は長いので、あまり無理せずゆっくり登って不動峠へ。

峠で休んでいたら、後から上がってきた方が峠に到着するなり自転車をひっくり返しておもむろにレンチで後輪を外し始めた。パンクでもしたのかしら、と思って見ると左右をひっくり返して再装着。ああ、これって変速がまだ無かった時代の、スプロケが両側に付いててひっくり返してギア比を変えるホイールか(なんていう名前なんだろう)。今でもまだあるのだなあ。しかも、クイックリリースレバーですらない。ライダーの方とちょっとだけ話をしたのだけど「ちょっと変速に時間がかかるだけですよ」と仰っていた。いやいや、たった2速で300km(しかも激坂あり)を走るのは尋常じゃないですがな…。チェーンのテンションはどうやって調整するのだろう、と思ったらフロントの方もチェーンリングが2枚あって、組み合わせてちょうど良くなるようになってるようだ。

峠を下ると、いちご狩りの看板が連続する。なんとなく甘酸っぱい香りも漂ってくる。速い人ならここでイチゴにありつけたりするのだろうが…


PC1到着。ここのセイコーマートのおにぎりはいわゆるコンビニおにぎりではなく、店で作っているようで、ご飯が温かくてうまかった。薄皮粒あんパンもゲット。

ここから先はいよいよ今回のメインである山岳地帯に入る。まず528mのきのこ山まで登る。

途中、県道7号から分かれるところでミスコースしかけて余計な登り返しを登らされてしまった。右が正しいコース、曲がり損なうと左に行って下ってしまう。ここからいきなり山道の様相を呈してくる。狭い道を時折、グライダーを運搬していると思われるワゴン車が通る。

おそらく10%近い激坂を登る。頂上に着くちょっと手前、グライダーの離陸所から下が見える場所で記念写真。既に登坂速度は10km/hを切っている…


頂上付近ではグライダーを組み立てて飛び立とうとしている人たちが多数。上空にも多数のグライダーが。

さらにいくつかアップダウンをこなし、一本杉峠の激坂(12%とスタッフの方は言っていた)を登ると風力発電の風車が見えてくる。そこでシークレットPCが待っていた。


いい陽気でしばし休憩。差し入れのバナナがうまかった!一息ついてさて出発。

多少アップダウンがあった後は急傾斜の下り。しかしかなりのワインディングロードなのでスピードはあまり出せない。時折風景が開ける。

一度下りきって県道64号をちょっとだけ走り、再度登りに入る。ここの入り口が分かりづらく、ちょうど一緒にいた何人かの方と相談しつつ横道に入る。

ブリーフィングでの情報通り、杉の枝が散乱する山道。これはこれで、木漏れ日がいい感じだ。登りはやはりきついが…

まただいぶ登ってきた。6〜8km/hしか出ない…

途中、斜度に負けて押して歩く方もいた。

あるいは、道路に大の字になって寝てる人も。(立ちゴケしたついでに休んでいたそうだ)

「切り通し」の看板のあたりがピークで、下りに入る。いきなり11%の標識。

下ってくると斜度もカーブも緩くなってくる。桜がきれいだ。

次の登りは最初は緩やかだが段々きつくなってくる。そしてここがピークの県境、仏ノ山峠。ここから先は緩やかな下り+追い風のおかげで35km/h〜40km/hで快調に飛ばすことができた。少しでも激坂区間での遅れを取り戻さないと…。

PC2到着。ここは有人PCなので買い物をしてブルベカードを提出。

椅子とテーブルで飯を食うだけでとても豪華な食事に思えるブルベのふしぎ。またもや、食欲に負けてブルベの教えに反して油モノを食ってしまった。

店内で見つけたイチゴアイス。さっきのいちご狩りの風景を思い出し思わず購入。うまい。

なにやら大音量の汽笛が聞こえる、と思って振り返るとSLが走っていた。多分観光列車なのだろうけど、そういう所だったのか。乗っている人に手を振り返す。向こうは向こうで、こっちは何の集団なんだろうと思ってるんだろうな。

差し入れのどらやきを頂いて出発。

次の区間からは大きな山岳はないものの、細かいアップダウンは多い。

このあたりは、ツインリンクもてぎの裏地にあたる。このときは知らなかったのだが、当日は自転車イベント(エコクラシック?)が開催されていたらしい。片山右京とかイマニャカ先生も来ていたそうだ。

この県道291は、時折集落がある他は山の中を走る細道。左折すると建設中の御前山ダムが見えた。

那珂川沿いに走る。この辺りからなんだか眠気が押さえられなくなってきた。やはり油モノ&食い過ぎのせいか…。

妙にファンタオレンジが飲みたくなったので休憩。しかしこれで眠気が収まるわけでもなく。


桜と菜の花が咲いている。のどかだ。だから眠いんだ、きっと。

眠気と戦いつつダラダラと走っていたら日が暮れてきてしまった。時間に余裕はあるはずだが、あまりゆっくりもしてられない。

PC3到着。この区間は長かった。腹はあまり減ってないので、反省に基づきゼリーと飲み物だけを補給して出発。

既に真っ暗でナイトラン。ほぼフラットだがあまり道の状態は良くない。眠気は一段落ついたようだ。

PC4。気温が下がってきたので味噌汁を飲む。うまい。

PC4を出発した後、再び強烈な眠気が襲ってきた。欠伸連発で、途中からは走ってる最中に気を失いかけることもしばしば。気がつくと道路の真ん中にはみ出てたりする。

仕方ないので何度か路肩でうずくまってみるが、なかなかおさまらない。やっぱりこれは前日しっかり寝なかったせいか…うーむ反省を生かせない男…。途中で一度落車しかけたのをきっかけに中休止を取る。何台かに抜かれたけどしょうがない。

残り8km、中ノ口の交差点で信号待ちをしていると、後ろから来た方に追いつかれた。後ろに人がいるとなんとなくダラダラとは走れないのでペースが上がる。で、途中のY字路でミスコースしかけたのをきっかけに前後が入れ替わったのだが、その方がかなりのペースで引き始めて、成り行き上僕の方も30km/hで巡航する羽目に。でもこれでもう眠いとか言ってられなくなってしまった。心拍は上がり汗も出てきた。フィニッシュまであと1,2キロという所で前に出るようハンドサインを出されたので、不安を感じつつ前に出て、ラストスパートだと思い見栄でガシガシ回す。最後ちょっとした登りがあって正直きつかった。

それで考えたのだが、結局ダラダラ走ってるから眠くなるのかもしれない。気合いを入れて心拍数を上げていれば多少の眠気は押さえられるんじゃ無かろうか?(怪しい理論だ)

フィニッシュのファミマに到着。一緒に来た方は最初フィニッシュがここだとは認識されていなかったようだ。完走して感激しておられた。300kmは初だったのかな?

かなり暑かったのでアイスコーヒーを飲む。そしてもう時間は気にしなくていいので揚げ物&油モノ解禁。それと鶏五目おにぎり。今回は結局、ここまで一度も鶏五目おにぎりにありつけなかった。

さてこれで終わりではなく、スタート地点まで戻ってブルベカードを提出せねばならない。手賀沼の周囲に整備されているサイクリングロードを真っ暗な中走る。ちゃんと自転車とランナーが別レーンになっていて素晴らしいではないか。多摩サイ荒サイもこういう風になっていればいいのに。

道の駅しょうなんに到着。レシートとブルベカードを提出し温かい飲み物などを頂く。先週走ったAJ宇都宮のスタッフの方などもいらっしゃっていくらか話をした。いい時間なので挨拶し退散。

既に午前2時を過ぎており、当然電車は走っていない。あらかじめ決めておいた、朝まで営業しているスーパー銭湯(みのりの湯 柏健康センター)へ9kmほど走る。

開いていなかったりしたらどうしようかとか考えたが、普通に営業していた。しかし入るときに受付の人から「今から入ると3000円以上かかりますよ」「仮眠室は足の踏み場もない位混んでますよ」と散々確認された。そりゃまあ、覚悟して来てますがな。早くフロに入れさせてくれい。

ロッカーはスーパー銭湯にありがちなスーパーナロウタイプ。リュックの中身を抜かないと入らなかった。入浴設備は、まあ可もなく不可もなく、よくあるスーパー銭湯だった。露天風呂で脚だけお湯につけてウトウトしたりなど。いかにも今風のリア充っぽい高校生位の3人組が「けいおん」とか「らきすた」の話をしていた…。今時はそんなもんなのか。

風呂から上がってコーヒー牛乳飲んだりしてたら時刻は4時前になっていた。さて何処で寝るか…と思ってリラックスルームという所を見てみると、リクライニングチェアが2つほど空いていた。なんだよ、空いてるじゃん(運が良かったんだろうけど)。そこでさっさと毛布をかぶって横になる。オヤジのいびきがうるさかったが、耳栓型のイヤホンで耳を塞いでしまえば問題なし。あっという間に眠りに落ちる。

6時位に朝食バイキング開始の大音量アナウンス。華麗にスルー。だが7時には掃除のおばちゃんが窓を開け始めたので強制的に起こされてしまった。さっさと出ることにする。

外に止めておいたOrcaが多少心配だったが、無事だった。あとは柏駅から普通に輪行で帰っただけ。

まとめ

前回の宇都宮300kmに比べるといい陽気で雨もほとんど降らず、坂は前半に集中していたので大分難易度は低かったと言えよう。各地で桜が咲いていたのも良かった。しかし、PC2以降で激しい眠気に襲われたのと、細かいアップダウンが結構な数あってそれなりに大変だった。特に眠気は今回本当に懲りた。そのうち居眠り落車をしそうで恐ろしい。

ブルベカードやプロフィールマップをカードケースに入れて首から提げるスタイルは意外によかった。何より取り出して見るのが楽。インナーウェアとジャージの間に入れれば気にもならない。ただし、いくら防水っぽいケースといっても完全気密ではないので水蒸気は入ってしまい、ヒルクライムなどで汗ばむと中が結露した汗で濡れてしまうのではないかという心配はある。

Foretrexのトラックログ取得頻度を今回はLOWESTにしてみたところ、300kmで65%にまで減った。400kmはこれで大丈夫そうだが600kmではやはり溢れてしまう。まあ、600kmに関してはどこかで予備機のeTrex Hに切り替えるしかなさそうだ。1000kmだと2台でもギリギリっぽいのだが、どうしたものか。