akamano’s diary

はてなダイアリーから引っ越した放置ブログです

BROMPTON JAPANESE CHAMPIONSHIPに行ってきた

ちょっと前BROMPTON S6Lを購入したばかりだが、その直後にWebを見ていたら、BROMPTON JAPANESE CHAMPIONSHIPというイベントが今まさに受付中だというのを知った。

これは、ブロンプトン限定のいわばワンメイクレースで、さらに英国生まれにちなんで、スーツジャケット、ワイシャツにネクタイを着て走るという変わったレースだ。BROMPTON JAPANESE CHAMPIONSHIPは日本大会で、男女それぞれの優勝者は英国で行われる世界大会に招待されるとのこと。

公式サイト

以前にもなんとなく存在は聞いたことがあったのだが、買った直後に受付中というのも何かの縁だと思い、まだろくに乗り慣れていないにもかかわらず申し込んでみた。ただし午前中のサイクルマラソンは大分早起きしなければならなさそうだったので、メインのチャンピオンシップレースのみ。

会場は静岡県の西よりにある小笠山総合運動公園エコパ。サッカースタジアムらしい。実はAJ静岡のブルベのスタート地点からほど近いため、場所には既になじみがある。新幹線で掛川まで輪行なのだが、いつものOrcaと違ってブロンプトンは場所を取らない。車両の最後部の席を確保できれば、スーツケースとさほど変わらないスペースで済む。2座席分を占有しないで済むため気が楽だ。ただし、今回買った輪行袋は上からかぶせるだけのタイプなので、ストラップで肩から提げることが出来ない。サドル部分を手でつかんで持ち上げる必要があるため、持って歩くとかなりつらい。ブロンプトンは折りたたみ時にも転がして動かせるようにローラーが付いているので、駅の中は転がして歩く方が楽。


当日は梅雨がどこに行ったのかというような好天。気温も当然うなぎ登り。この天気の中、スーツとワイシャツネクタイで自転車レースを行うとは…大変なことになりそうだ。

朝ゆっくりしていたら、最寄り駅の愛野着が受付終了の20分位前になってしまった。自転車ならすぐ着くとはいえ焦り気味で会場へ。当たり前だが、ブロンプトンばかり大量に並んでいた。時折違う種類の小径車も。



急いで受付を済ませて、ゼッケンと参加賞をもらう。ゼッケンを自転車に取り付けた後、既に始まっていた試走に向かう。コースは、テープで仕切られているとはいえ限られたスペースをぐねぐねと折り返すため多少分かりにくい。また実はそれなりにアップダウンがある。一周3kmだけ走って、正装に着替える前なのに既に汗がダラダラ。


スタート時間までの間、ロッカールームで着替え。先週結婚式に出席した時の礼服を、このときのためにクリーニングに出さずに吊っておいたのだ。夏用の薄い生地なので多少はマシなはず…


補給用のドリンクを買ってスタート地点に向かう。スタートはいわゆるルマン方式で、出走者はトラック内側に折りたたんで置いてある自分のブロンプトンに向かって走り、組み立てる所から始まる。ブロンプトンならではと言えるだろう。ただし、タイムの計測はスタジアムの出口近くにあるセンサーのラインを超えた瞬間から始まるので、組み立てが遅いからといって不利になることはない。



整列を終えてスタートのピストルを待っている状態。既に十分暑い。本部テントの温度計は39℃以上を示しているとのこと…

そしてスタート。今回はサイコンを付けている余裕もなかったので、買ったときほぼそのままの状態で持って来た。当然、ペダルもフラットペダル。ロードレーサーとはまるで感覚が違う。さらに、下は七分丈パンツとはいえワイシャツとジャケット。今回、あまりの高温のため、スタート後はジャケットを脱いで走っても良いとのルール変更が通達されていたのだが、やはりそれでは面白くないので着たまま走る事にした。当然激しく暑い。真っ黒な礼服なので更に暑い。

元々そんなに本気で走るつもりでもなかったのだが、それでもやはり始まってしまえば前の走者を抜きたくなるのが本番効果というもの。カメラを持って走ったのだが、乗り慣れない小径車で不安定でもあり、結局一枚も撮れなかった。最終周回はだれてしまったが、それなりに頑張って完走。たった12kmだが、汗がほとんど蒸発しないのでワイシャツはぐっしょり。しばし水分補給しつつ呆ける。


しばらくして、参加者全員の集合写真撮影と表彰式。折角なので外したネクタイを再度着け直して臨む。

近くにいた人にシャッター押してもらった写真がこれ。ここ数ヶ月の不摂生で顔が確実に太っていて驚愕…

このレースならではの賞として、ベストドレッサー賞というのがある。名前の通り、一番おしゃれな服装で走った男女1名ずつに与えられる。今年は燕尾服と白手袋でがっちり固めた男性と、キュロットに赤いハイソックスとリボンのかわいい女性が受賞していた。


解散後、ロッカールームで着替え。シャワーもあったのだが、どうせまたすぐに汗をかいてしまうのでパス。控え室にリザルトが早速張り出してあったので確認したところ、出走106人中44位、トップからは6分52秒遅れの28分44秒、平均速度は25.05km/hだった。流石に本気のヒルクライムイベントよりはいい順位が取れたようでよかった。それでも、トップは平均30km/hを超えているのだから恐ろしい。

会場を出ると、結構風が吹いていた。着替えたこともあってきもちいい。折角いい天気なので、最寄りの愛野駅ではなく、東海道線で一駅となりの新幹線掛川駅まで走ってみることにした。

入道雲が見える、すっかり夏の空。

ところがここで何を思ったか、反対方向の袋井駅方向に進んでしまう。AJ静岡ブルベのスタート地点方向と無意識に勘違いしていたようだ。


袋井駅まで行ってからやっと気づき、結局同じ道を戻って掛川へ。地味にアップダウンがあり、また激しい日差しでかなり消耗した。コンビニでアイスと飲み物を買い帰路へ。



帰り道は疲れていたので、いっそう輪行が大変だった。ゴロゴロ転がすのにも、腰をかがめなければならない。一応、ハンドルだけを組み立てて袋の外に出せばそれを持って転がす事も出来るのだが、どうにも安定しないし目立つ。また黄色い突起で必ず倒れかけてしまう。直径の大きいローラーにできるイージーホイールキットは必須だと思った。あと、どうにかして肩がけが出来れば大分楽になるはず…やはり小径車はカスタム修羅道か。