フランスの地図をGarmin Edge800に入れる
PBP直前になればなるほど、まるで学生時代の試験のように部屋の掃除など関係ないことが捗ってしまうのだが、さすがにそろそろ準備しないとまずくなってきた。とりあえず、暫く前に買っておいて放置しておいたGARMINのCity Navigatorという地図(MicroSDの形で売られている)をEdge800に入れてみた。
まあ、普通に使えるっぽい。そこで、何も考えずに別のMicroSDカードに中身をコピーしてEdge800に読ませようとしたところ、「Cannot authenticate」とか言われてロードできなかった。おそらく、MicroSDカードのユニークIDを見ているのだろう。売り物だから当たり前と言えばあたりまえ。
しかしこれだと、以前のようにGPSのログが破損して電源が落ちてしまうようになったときに困ったことになる。この事象に対して僕は、ログをMicroSDカードの方に記録し、万が一ログが壊れたら、MicroSDカードを予備のものに差し替えて記録を再開する、というworkaroundで対処してきた。この場合、地図データもMicroSDの方に入っているので、当然複数枚のMicroSDで地図データが利用出来ないと困るのだ。
そこでふと、[twitter:@eijitom]さんがフリーで使えるフランスの地図をダウンロードしていたのを思い出した。世の中には親切な人がいて、OpenStreetMapという、wikipedia的なみんなで作るフリーの地図データを作成するプロジェクトがある。その成果を利用して作ったデータだと思われる。
OSM Map On Garmin/Download - OpenStreetMap Wiki
このページはそういうデータがまとめられているようだ。結論から言うと、フランスだけなら
http://fredericbonifas.free.fr/osm/garmin.html
このサイトのデータがサイズが小さく、ダウンロードすればすぐ使える形式になっていたのでお勧め。
Edge800で使う手順は以下の通り。
- Fichiers bruts - gmapsupp.img というリンクからファイルをダウンロードする。551MBあるが、高速な回線なら1時間かからずダウンロードできた。
- zipファイルの中に、gmapsupp.img というファイルがあるので、それを展開して取り出す。
- MicroSDカードの\GARMIN\ フォルダの中にこのファイルを置く。このとき気をつけなければならないのは、既に国内製の地図データや上述のGARMINのCity Navigatorを使っている場合、同名のファイルが存在するので、上書きしてしまうとこれらの(有料)データを消してしまうことになる。MicroSDカードの形で買ってきた製品を使っている場合は、新しく空のMicroSDカードを購入し、そちらに入れるのが無難と思われる。(今時、4GのMicroSDは通販などで1000円以下で売られている)
- Edge800にMicroSDを入れ、設定画面で地図をEnableすれば(しなくても多分デフォルトで)使えるようになっている。マップ画面で縮尺を一番小さくして、フランスの方にスクロールし、そこから大縮尺にしてみるとOpenStreetMapのデータが表示される。
なお当然上記の内容は完全に無保証ですので、やってみる方は自己責任(At Your Own Risk)でお願いします。
表示させてみたのがこれ。
地図の情報量的にはCity Navigatorよりも充実してるように見える。うまくやれば日本の地図とマージも出来るようなのであとで調査してみたい。
これで、4枚のMicroSDカードにコピーして使えることを確認した。まだまだPBPに向けてやることは沢山ある…