akamano’s diary

はてなダイアリーから引っ越した放置ブログです

宇都宮夏の山岳ブルベ三連戦その3 BRM718レポート(またもやDNF)

1日目2日目に続き、3連戦最終日。昨日完走された[twitter:@naderaman]さんや[twitter:@eijitom]さんは脚が痛い痛いと言っておられたのだが、途中から自動車に乗るという暴挙に出た僕は、正直あまり脚にダメージは無い。うーん、これがつまり追い込めていない、ということなのか。

今日は宿泊場所がスタート地点なので、頑張って5時スタート組に入ることにした。


会議室にブルーシートをひいた自転車置き場から下に自転車を下ろす。車検をしてスタート。この時点で、5時を10分近く過ぎてしまっていた。これが後々になって効かなければいいなあ…



長野原の大津交差点までは、50〜60km/hの超高速下りコース。今日も山岳満載で時間が厳しくなることは分かってるので、飛ばせるときに飛ばすべし。標高1200mの5時過ぎなので、さすがに涼しい。しかし標高が下るにつれて段々ぬるくなっていくる。

標高700m弱の大津交差点から先も下り基調だが傾斜は緩くなり、脚も回さなければならなくなる。それでも30km/h近辺は楽に出る。

しかしそんな快適コースも30kmで終了。郷原駅から榛名山の登りに入る。

昨日までそんなに追い込めていないおかげなのか、まだそれほど暑くないからなのか、割と苦労せずに上れた。とはいえ10km/hしか出ないが…。途中一人抜かした。

自販機があったので補給。

登りの最後の方で、日が上って活動を開始したのか、蜂だかアブだかが脚にまとわりついて困った。払っても払っても付いてくるし、登りでは振りきることも出来ない。

ここがピーク。少しくだって榛名湖の湖畔に出る。

暫く湖畔を走るとまたちょっと登り、渋川市になったあたりで下りが始まる。このコースは某走り屋のマンガでモデルとなったコースで、5連ヘアピンが本当にあった。

途中、景色が良かったので撮影。雲海から山が顔を出している。

伊香保温泉街のPC1。到着は8:14、出発は8:29。クローズは8:51なので、20分しか貯金が無い。うーん、下り→上り→下りで下り優勢のコースで、しかもそれなりに飛ばしたのだが、これは厳しい。榛名山の上りも、そんなにダレなかったと思うのだが…

ここから先も利根川まで下りが続く。時間が無いので60km/hで飛ばしまくり。しかし信号で足止めされ、思うようには貯金ができない。

大正橋を渡り、再び上りへ。いきなり激坂がお出迎え。そして、既に気温は真夏になっている。汗をダラダラ垂らし、1分おきに水を飲みながらヒィヒィ登る。

時間が無いのは分かっているのだが、どうにも水が無いので赤城山ヒルクライムに入る前に自販機で補給。やはり、休んでいる方が居た。この間何人かに抜かれた。サイフを持ち上げる気力もなく座り込んで休憩。

そして、いよいよ赤城山の上り。何年か前、まだ小径車に乗っていた頃にやはり真夏にここを上り、途中で水が尽きて救援を呼んだ事が思い出される。その頃に比べれば経験を積んだとはいえ、やはり厳しい。

登り始めた時点で、時刻は9:53。PC2のクローズは11:04。残された時間は70分。距離にすれば残り12km弱だが、標高差は860mある。簡単に計算して、時速11km位を維持すれば間に合う計算。斜度は7〜8%、かなり苦しい。

最初のうちはなんとか10km/h以上を維持していたのだが、それも最初の1kmまで。暑くて気持ちが折れてしまい、時速は7km/h程度に低下。これでDNF確定……

途中休むこと3回。後ろから元気よく追い抜かれた人に「ブルベですか」と声をかけられた。

それにしても、中盤の区間で路面に毛虫の死骸が大量に散らばっているのにはかなり閉口した。自動車に踏みつぶされてグチャグチャになったのが乾燥して路面にコーティングされている。なかにはまだフレッシュなのや動いてるのもいて、うっかりすると踏みつぶしそうになってしまう。時々上から落ちてくるのも……

つらいので下を見てしまうのだが、下を見るとそんな光景で、しかし見なければ見ないで踏みそうになってやだし、かなり精神力を削られた。赤城山は9月に初のヒルクライムレースを行うそうだが、その時期までには路面を綺麗にしておいて頂きたいものだ。(実は僕も参加予定)

そんなこんなで、PC2には28分遅れの11:32に到着。残念だが仕方ない。聞くと、やはりかなりの人がここでタイムアウトしているとのこと。


とにかく暑いのでソフトクリームを食ってしばし休憩。自転車乗りが多く、やはり声をかけられた。ブルベをやってる人は自転車の中でも奇特な部類なのだろうか。


その後も、6:00スタートで時間内にゴールする人、5:00スタートでやはりタイムアウトの人が続々。

タイムアウトはしてしまったものの、預けた荷物を受け取りにとりあえずゴール地点までは行くことにする。今日は昨日と違って鹿沼駅まで行ければいいので、前橋まで下って輪行することにした。今来た道を引き返す。

途中、タイムアウト組と何人もすれ違う。やはりランドヌールたるもの、間に合わない事が分かっていても頂上までは登るのだ。(聞くところによると、この後のコースはさらに灼熱地獄だったそうだ…)

50km/hで下れる高速コースなのだが、標高が下がるにつれ、吹き付ける風が熱風に変わってきた。特に市街地に入ってからがひどい。下っているのに暑さで意識がもうろうとする。途中、交差点で止まったときに立ちゴケしそうになった。


なんとか前橋駅まで到着。暑いので冷やし蕎麦を食う。

両毛線で小山、宇都宮経由で鹿沼まで、3時間近くかかった。実は新幹線に乗って大宮まで戻りそこからまた新幹線で宇都宮まで行った方が速かったのだが、さすがに金がかかりすぎるのでやめた。

鹿沼からゴール地点までは自転車で10分ほど。どうやら、最初の人がゴールしたちょっと後くらいのタイミングだったようだ。


タイムアウトなので荷物だけ受け取りに来た旨を伝え、ついでに着替えもさせてもらいダラダラしてると、[twitter:@eijitom]さん、[twitter:@vyv00411]さん、[twitter:@naderaman]さんなども続々ゴール。やはり脚のある人はこのコースでもちゃんと完走できるのだなあ、と改めて反省。

完走したつわものどもの自転車。自分の自転車がこの中に入っているのが恥ずかしい限り。

とかいいつつ、帰りに宇都宮でぶいさんとピザパスタ食べ放題、ビール飲み放題の店で打ち上げ、というか反省会?。一応山を2つ登ったし、許してもらえるだろうか…。

ぶいさんが「汗をかくために水を飲む位だったら、最初から体にかけたほうが速いし冷たいし、胃腸に負担をかけない」という話をされていて、なるほどなーと思った。とにかく夏のヒルクライムは汗をかきまくるので水が足りなくなる前に水分補給というのが鉄則だが、そもそも汗は体を冷やすために出てくるわけで、だったら最初から冷たい水を体にかけてしまった方が早いわけだ。代謝系の負担もない。

僕は実は腎臓の機能が昔から弱く、この3連戦では正直かなり負担をかけてしまうだろうなあ、よくないなあ、と思っていたのだが、汗をなるべくかかないようにする、ということで腎臓への負担を減らせるのではないだろうか。


などと思いつつかどうかもう忘れてしまったが、宇都宮山岳三連戦は1勝2敗の戦績で幕を閉じた。今回は実質二泊三日の合宿であり、普段はPCやスタート前などでしか話が出来ない方々と文字通り寝食を共にすることが出来て大変楽しかった。また是非やって欲しいと思うのだが、全くのボランティアベースでブルベを運営しているAJ宇都宮スタッフの方には、通常のブルベとは比べものにならないほどの負担がかかったことは間違いないだろう。とても、毎年出来るものではないのかもしれない。

そういう意味で、次がいつになるか分からない、今回は伝説のブルベだったわけだ(同様に、去年の奥只見400kmも伝説になっている)。それに参加出来たのは良かったが、完走出来なかったのは残念である。しかも、特にトラブルというわけでもなく、純粋な自分の登坂力不足である。次の機会があったらそれまでに脚を鍛え直さねばなるまい。

今回のすばらしいイベントを企画・運営して下さったAJ宇都宮の皆様、この変態コースに出走した参加者の皆様、そしてなにより完走したランドヌールの方々に大いなる感謝と賛辞をお送りしたい。

そして、次はいよいよPBP…